なんでもなさそうな筆致であるが
その実、形象と時間とをとても巧みにコントロールし、
小説でしかありえないような形で戦争を切り取った。
私に訪れるもの与えられたもの、恐れと喜びと。
何を選んでも変わらないかもしれないが、
しかし確かに何かを選んだという感触。
ドラマチックさには欠けるが
それだけに非常な繊細さで戦争を取り出して見せた作品だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・物語
- 感想投稿日 : 2012年6月15日
- 読了日 : 2012年5月12日
- 本棚登録日 : 2012年6月15日
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