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ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)
- 深緑野分
- 筑摩書房 / 2022年3月14日発売
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敗戦後の混乱と貧困の中で生きるドイツ人のお話。
戦時中、ユダヤ人役の俳優として活躍していたことをひた隠しにするドイツ人俳優、父親は共産党員だったためナチに殺害され、母親は自殺という過去を持つ女の子など、時代の流れに翻弄されながらも力強く生きる登場人物が魅力的でした。ストーリー自体は可もなく不可もなく…なので、星3つにします。
2022年9月29日
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At Night All Blood is Black: WINNER OF THE INTERNATIONAL BOOKER PRIZE 2021
- DavidDiop
- Pushkin Press / 2021年5月6日発売
- 本 / 洋書
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2022年12月11日
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A Passage North
- AnukArudpragasam
- Granta Books / 2021年7月15日発売
- 本 / 洋書
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スリランカの長年に渡る内紛がもたらした影響を、内紛を知らないひとりの若者の目を通して見つめるお話。
紛争の最中、目の前で自分の息子が殺されてしまった母親は立ち直れなくなり、最後は自殺してしまう。家政婦としてお世話になっていたその人のお葬式に参加すべく、主人公の若者は内紛の傷跡がまだ残るスリランカ北部へと旅に出る。その旅を通して、スリランカの紛争の歴史と、紛争に巻き込まれてテロリストになった少女、傷ついた人々、虐殺された政治犯などなど、スリランカという国に限らず紛争というものについて考えさせられる一冊でした。また読み返したい。
2022年9月29日
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罪の声 (講談社文庫)
- 塩田武士
- 講談社 / 2019年5月15日発売
- 本 / 電子書籍
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グリコ森永事件の話。
読み始めると止まらず、一気読みしました。
読みごたえもあって、とても面白いのですが、最後の場面だけは「さぁ、ここで泣くのですよ」と言わんばかりのお膳立てにしらけてしまったので星は3つです。ドラマチックな話が好きな人にはいいかも。
2022年9月29日
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けものたちは故郷をめざす (岩波文庫)
- 安部公房
- 岩波書店 / 2020年3月17日発売
- 本 / 本
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公房にして読みやすくて分かりやすい。砂の女や赤い繭に共通する、自分の「家」とは何かがテーマ。
2021年10月6日
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A House for Mr Biswas (Macmillan Collector's Library)
- V.S.Naipaul
- Macmillan Collector's Library / 2020年8月20日発売
- 本 / 洋書
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2021年10月3日
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HHhH (English Edition)
- LaurentBinet
- Vintage Digital / 2012年5月3日発売
- 本 / 電子書籍
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ナチ占領下のチェコスロバキアの話です。小説と歴史書の中間のようなスタイル。小説にしては限りなく客観的に、でめ口語体で書かれていて読みやすい。違った角度でナチの残虐性、愚劣さが伝わってきました。
2022年9月29日
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ミッドナイト・バス (文春文庫)
- 伊吹有喜
- 文藝春秋 / 2016年8月4日発売
- 本 / 本
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活字より映像で見た方が良いと思う。活字だと若干、白々しい
2017年10月14日
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百年の孤独
- ガブリエル・ガルシア・マルケス
- 新潮社 / 2006年12月21日発売
- 本 / 本
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あかん、理解不能…
2015年9月10日
「母性について」の女性教師が何者か分かるのに相当時間がかかりました。
冒頭と最後で自殺場所と方法が違うのに気付かなかったらそのまま気づかず素通りしてしまうところでした…。別の意味で怖い。
湊かなえさんの本はこれが初めてです。ちょっとイライラさせられたけど、また何か読んでみたい。
2015年9月4日
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イラストでわかる日本の仏さま (中経の文庫)
- 日本の仏研究会
- KADOKAWA / 2014年9月26日発売
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オールカラーでかわいいイラスト付き。
東寺に行く度に「今回こそは仏像を覚えて帰るぞ」と思うけど覚えられた試しがないので、この本買いました。これでお勉強します。
2015年8月8日
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まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
- 三浦しをん
- 文藝春秋 / 2009年1月9日発売
- 本 / 本
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強烈なキャラ、やり過ぎなくらいのストーリー展開からプリズンホテルを思い出しました。
そして、白々しいのが鼻につくけど何故か登場人物に惹かれてしまうのもプリズンホテルに同じ。
気軽に読めます。気分転換にいい。
2015年8月26日
台湾の新幹線に乗った時、あまりに日本の新幹線と同じでビックリしたことがあり、その事業に関する本だったので読んでみました。
この作家さんの本を読むのははじめてです。
人間ドラマが淡々と描かれていて、心温まるお話。ただ、私の趣味(もっとドロドロした人間の醜い部分も包み隠さず正面から向かうような泥臭いの)ではない。
2015年7月30日
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兎の眼 (角川文庫)
- 灰谷健次郎
- KADOKAWA / 1998年3月20日発売
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感動しました。
今の学校ではもうこんな話は無理なのかなぁと思うと、現代は何か大切なものを失っているんじゃないかと残念な気分になります。
2015年7月11日
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海辺のカフカ 下 (新潮文庫)
- 村上春樹
- 新潮社 / 2005年3月2日発売
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登場人物のキャラがどれも魅力的。
村上春樹はノルウェーとねじまき鳥についで三冊目だと思うけど、今までは読み始めたら止まらないけど結局何を言いたいのかもよく分からず終い…。今回ようやく理解できました。
2015年5月13日
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High Fidelity
- NickHornby
- Penguin Books Ltd / 2005年5月5日発売
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60年代生まれでロンドン育ちの男性なら抱腹絶倒?かもしれませんが、そうでなければ映画で十分な気がする。
2015年6月7日
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プリズンホテル 夏 (1) (集英社文庫)
- 浅田次郎
- 集英社 / 2001年6月20日発売
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わざとらしさと暴力的表現が鼻について嫌だったけど、気付くと登場人物に惹かれている自分がいてびっくりした。気軽に読める面白い本。ただ、シリーズ本を読もうとまでは思わない。
2021年10月3日
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おしかくさま (河出文庫)
- 谷川直子
- 河出書房新社 / 2014年12月8日発売
- 本 / 本
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小説というよりは資本主義について考える本のような感じ。
2015年1月10日
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旅のラゴス (新潮文庫)
- 筒井康隆
- 新潮社 / 1994年3月30日発売
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中学か高校時代にでも読めば好きになったかも。三十路を超えると辛いです。
2015年1月10日
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女ごころ (ちくま文庫)
- 尾崎寔
- 筑摩書房 / 2014年8月1日発売
- 本 / 本
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気軽にあっという間に読める一冊。さすがモーム。
2014年12月7日
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プラナリア (文春文庫)
- 山本文緒
- 文藝春秋 / 2005年9月2日発売
- 本 / 本
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主人公がみんな煮え切らない人生を歩んでいて、イライラする。実際に周りにこんな人がいたらおそらく激怒する。でも、そこがリアルで、絵空事が並べてある小説なんかよりよっぽど惹かれる。日頃すぐにバイトを辞めてしまう人たちの立場になんか立って考えたことなんかない自分をちょっと反省した。でもやっぱり理解不能…。また時間を置いて読み返したら別の発見があるかも。
2014年12月13日
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凍りのくじら (講談社文庫)
- 辻村深月
- 講談社 / 2008年11月14日発売
- 本 / 本
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結末は強引すぎて個人的に受け入れられませんでした。でも心に響くところがあります。他の作品を読んでみたい。
2014年11月18日
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ポリティコン (下) (文春文庫)
- 桐野夏生
- 文藝春秋 / 2014年2月7日発売
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一気に読める。ただ、もう一度読むほどの魅力は無い。
2014年5月18日
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The Dream of the Celt
- MarioVargas Llosa
- Faber And Faber Ltd. / 2012年11月1日発売
- 本 / 洋書
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その昔イースター蜂起の勉強を大学でしたけど、Roger Casementの名前は知らなかった。イースター蜂起の際、密かにドイツとタイアップしてイギリスをやっつける計画があったと聞いたことがあったけど、これはそのドイツへと渡って交渉した挙句、反逆者としてイギリスに逮捕&処刑されることになる彼の一生について書かれた本。「地球上で一番残酷な生き物は人間」というセリフが忘れられません。教科書には載らない暗黒の歴史に愕然とします。
2014年1月30日