文化復興 1945年――娯楽から始まる戦後史 (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版 (2020年10月13日発売)
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映画、演劇、歌舞伎、大相撲、プロ野球。それぞれの昭和20年8月15日から大晦日。復興に立ち上がる人達を描いた群像劇。

多くの文化人の戦後復興を描く。終戦を迎え混乱する中、映画を取り続ける人達、戦犯としての告発を恐れる人たち、原爆症で死の淵をさまよう人たち。一人一人の戦後のドラマ。

相当数の書籍、参考文献を収集した大作。関係者はほぼ鬼籍、矛盾した回想も多く事実は永遠に分からないことも多い。

私的には「日米会話手帳」の出版と青バットの大下弘のデビューにさらなる関心。

昭和20年12月31日、紅白歌合戦の前身「紅白音楽試合」。初連載の新聞発売を待つ手塚治虫。昭和の時代の進展を予想させる結末まで、実に興味深く読むことができた。

戦中は軍部、戦後はGHQの意向に過剰に反応、忖度する自粛警察的な人々の存在も面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2021年1月13日
読了日 : 2021年1月13日
本棚登録日 : 2021年1月13日

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