青年たちが繰り広げるドラッグ、酒、乱交パーティ、音楽、暴力を、その雰囲気のまま包み込みながも、その行為自体を透明感にあふれて描写した青年群像小説。
彼らの過激な言動は生々しくエロ・グロな描写も表現豊かで細にいるのだが、なぜか躍動感が感じられず、流れるように読める。リアルな情景を再現させる「動」を題材としながら、どこか入り込むの余地がないほどの「静」を描き、そこに登場する人間たちがまさに透き通っているように感じる。安定感を求める彼らの意識を柔らかく受け止めることができるようだ。
ところで、あの表紙の横顔はリリーなんだろうか?
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説など
- 感想投稿日 : 2011年5月4日
- 読了日 : 2011年5月4日
- 本棚登録日 : 2010年1月3日
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コメント 2件
lacuoさんのコメント
2016/11/14
mkt99さんのコメント
2016/11/18