変身 (新潮文庫)

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本棚登録 : 10772
レビュー : 1334
制作 : Franz Kafka  高橋 義孝 
mkt99さん 小説など   未設定

カフカの有名な不条理小説。読了は10年ほど前だが、印象深い小説であったことを憶えている。
突然変身したアレに対して、本人も含めて家族にもそれほど驚きが大きくないのに違和感がある。(笑)だが、それは無理にアレに変身しなくても、「変わり者の引きこもり」「うつ」になったなどと言い換えても良いわけで、「変身」は事態を面白く引き立たせあぶりだすための寓意だからであろう。
当然のことながら貴重な体験をしている主人公の葛藤の描写は大変に面白い。だが、主人公もさることながら周囲の家族の群像劇が秀逸で、わけても妹のこの事態への対処と、最後の移り身の早さにはとても注目できる。そのまま現代家庭の描写と言っても通じる小説なのではないだろうか。現代社会における家庭の不条理さをえぐる名作。

レビュー投稿日
2011年1月30日
本棚登録日
2010年1月1日
12
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『変身 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

lacuoさん (2017年8月23日)

『そのまま現代家庭の描写と言っても通じる小説なのではないだろうか。』

私も、まったく、同感ですね。

mkt99さん (2017年8月27日)

lacuoさん、こんにちわ。
コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

実際問題、家族が虫に見えてしまっている親とか子がいるのではないでしょうか。ははは。(^_^;

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