読んでいて段々と惹き込まれていきます。それは小説全体の構成によるもので、特に後半は渦に飲まれるように、加速していきます。
ところで、比較対象として適切かはどうかはありますが、太宰治の『斜陽』を思い出しました。こちらも4章立て。『予告された殺人の記録』があくまで客観的な私の視点で書いているのに対し、『斜陽』は4人それぞれの主観的な視点で書かれてます。『斜陽』もやはり作家の集大成的な位置づけ。比較して読んでみても面白いと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年1月17日
- 読了日 : 2016年1月3日
- 本棚登録日 : 2016年1月17日
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