【あらすじ】
GBの二人は世界の破滅を止めるため『天国の扉』を開け、そして『悪鬼の闘い』へ! 激闘の末、無限城の支配者・呪術王を倒した銀次。すべての闘いは終わったかに思われたが、非情なる運命を前に、遂に蛮と銀次のバトルが始まってしまう‥‥。“GB”感動のフィナーレ!!
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高校時代に同級生がハマっていたことと、当日その同級生から借りて少し読んだ際に、香港の九龍城砦をモデルにした「裏新宿」という舞台設定が印象に残っていたため、ふと読みたくなり大人買いしました。「邪眼」の能力を持つバトルセンス抜群な美堂蛮と、雷を操り「雷帝」と呼ばれる天野銀次がコンビを組む、〝成功率ほぼ100%〟の奪還屋(ゲットバッカーズ=GB)が、客からの依頼を通じて自分自身や世界そのものに定められた運命に抗っていく物語です。
「GBたちが生きる世界そのものが、実は私たちが暮らす社会のバックアップとして作られた異なる世界だった」というオチについては、予想外で「おおっ!そうだったのか!」と思いました。
ただ、呪術やら武術やらいろいろな設定を詰め込みすぎた感が否めないのと、バトル中に何が起こって相手を倒したのかよくわからない…という点がイマイチでした。戦いの最中に聞かれてもないことをベラベラ喋りすぎで、セリフの文字数が恐ろしく多かったです笑
あと、風呂敷を広げすぎた結果、伏線を回収しきれていなかったり、結局よくわからなかった部分があったのも残念でした。蛮の祖母であるウィッチクイーンがアーカイバの作る世界に反対した理由もなんかモヤモヤしましたし、赤屍さんだけなぜ両方の世界で記憶を残していられているのかもよくわかりません。困ったら全部「無限城だから何が起きてもおかしくない」で無理やり納得させる手法を使い過ぎでは…。
感想を端的に言いますと、申し訳ないですがわざわざ買って読むほどの内容ではなかったなぁと思いました。
- 感想投稿日 : 2022年7月27日
- 読了日 : 2022年7月27日
- 本棚登録日 : 2022年7月27日
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