どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す―(Amazon紹介より)
誰かが助けてくれることを期待してはいけないと思いますが、それでも本当に辛いときは、嫌なことと戦わなくてもいいんだ、逃げてしまってもいいんだと語りかけてくれるような優しい物語です。「それは本人のためにならない」という人もいるかもしれませんが、私は、逃げることを認めてあげることで、世の中にはそういう考え方の人もいるのだという安心感を与えることも一つ大事なことだと思います。そうして得られた精神的支柱が、次に一歩を踏み出してみようという勇気につながるかもしれないと考えるからです。甘えとは違います。
この物語の登場人物たちは、きっと大きな精神的支柱を得たのだと思います。私も自分の大切な人にとってそんな存在になれたらと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2018年6月22日
- 読了日 : 2018年6月22日
- 本棚登録日 : 2017年8月30日
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