サッカー本でも自叙伝でもなく立派なビジネス書だった。特に同意できるのは、時間管理が出来ないな人は信用出来ないといっているところ。改めて気づかされた事は、サッカーでいう後半35分から試合終了迄の仕上げの時間は、ビジネス(特に営業)で言えば月末の最後の追い込みである。苦しい時間帯こそ100%のパフォーマンスを120%に上げられるような選手が一流であるというのは我々の仕事も一緒である。参考になるエッセンスが多く良本だった。

2011年4月5日

読書状況 読み終わった [2011年4月5日]
カテゴリ business

ローマ人の物語の中のカエサル編の最終巻、6巻目である。まず驚いたのは、カエサル信者の著者がカエサルの最後をあっさり描いている事。事実、カエサルは元老院会議開催前のポンペイウス回廊であっさり暗殺されたのだが、読者をローマ市民の立場に立たせて見事に再現したと思う。カエサル亡き後、カエサルの後継者に遺言されていた甥のオクタヴィアヌスがいかにカエサルの意志を継ぎ、共和制ローマを維持したい懐古主義者を粛正し、カエサル軍副将の立場にあったアントニウスやプトレマイオス朝最後の女王クレオパトラを破滅させ、ローマ帝国を建国していくところの行程が描かれている。この紀元前のローマ人は現代の日本人に非常に近い印象を受けた。風俗は多神教であり外来文化を受け入れる性向にあった。民主的であり、独裁を好まず、平和を願った。著者が古代ローマをネタに現代の日本人へビジネス書や指南書を執筆する事があるのはそういう背景があるからかもしれない。

2011年3月27日

読書状況 読み終わった [2011年3月27日]
カテゴリ novel

ローマの覇権を手に入れたカエサルがパクス・ロマーナ実現の為に何をしたかをメインに描いている。カエサルが唯一破壊したものがローマを囲う城壁であり城壁が無い事がローマの平和を象徴することになるという思想がカエサルらしく最も印象に残った。政治改革の数々を読んで、この人が現代の政治家であればどんなに夢がある事か、現代の経営者であればどんなに面白いサービスが提供される事か、とすっかりファンになってしまった。

2011年3月26日

読書状況 読み終わった [2011年3月26日]
カテゴリ novel

カエサル著「内乱記」に相当する時代を描いている。元老院体制を打破するための三頭政治時代を共にしたポンペイウスとの望まない勢力争いである。ドゥラキウムでの敗戦の際の演説で、敗れた責任は自分に無く部下にあるとした理由に痺れた。挫折した際に、再起を図るに必要なエネルギーは自己生産させるべきで、それを行うには部下を庇うよりも責任を押し付けて考えさせる方が有効なのだ。育成とマネジメントの天才である。カエサルとポンペイウスを分けたのは知性と情熱の合一だと書いてある。知性と情熱を兼ね備える事は今の世でも成功の秘訣かもしれない。

2011年3月20日

読書状況 読み終わった [2011年3月20日]
カテゴリ novel

この本も雑誌で紹介されていたので読んでみた。哲学書は理解できなかったとしても入門書をよむよりは原典を翻訳したものを読むべきと言われたことがあるがやはり難しい。原典を読むべきそのココロは、拾える言葉・解釈がその時々の読み手の状況に応じて変わるからだそうだ。ニーチェは入門書で読んで今の世の中にあった言葉が多かったので一度原典を読んでみようと思いこの処女作に挑んだのだが。。。ワーグナーに捧げた書物である点からの思いつきだが、哲学の解釈と音楽(クラシック)の解釈は似ている。哲学の解釈を伝えるツールが言葉なら音楽の解釈を伝えるツールは身体なのかな。

2011年3月15日

読書状況 読み終わった [2011年3月15日]
カテゴリ philosophy

茂木さんの著書ではなく訳書だが、脳科学を用いて幸せを追求する構成が宗教的である。「脳にいいこと」は「幸福を感じる事」であり「幸福」とは目に見える豊かさだけじゃないと諭しているありふれた一冊。茂木さんの文章はとても読みやすいし勉強になる。脳に良いのかもしれないが「宇宙を感じる」ほど私に余裕は無い。

2011年3月10日

読書状況 読み終わった [2011年3月10日]
カテゴリ life

日経ビジネスAssocieで紹介されており、タイトルが気になったので読んでみた。人生論ではなく人性論。当然人生についての哲学などが書いてある訳ではなく、テーマは原因と結果の関係について。印象と観念や蓋然性や人格の認識などを体系的な実験を用いることで「原因があるから結果がある」を推論している。残念ながら哲学者ヒュームの因果論を解く事で導かれるであろう結論を、私には読み解く力が無かった。

2011年3月6日

読書状況 読み終わった [2011年3月6日]
カテゴリ philosophy

徹さんの著するサッカー本はゲーム批評でも人物批評でも無いから面白い。サッカーをツールにした国や民族、文化の紹介本のようだ。著者が旧ユーゴなど東欧の戦乱の中で写真家としてキャリアをスタートした事が起因になっているのかもしれない。読み手が知らない事を常に書いてくれるので飽きない。視点と現地での行動力の差だろうと思う。

2011年2月27日

ガリア戦歴後半からカエサルの名言「賽は投げられた」迄。クラッススの戦死と元老院の反撃により三頭政治が崩壊し盟友ポンペイウスと争う事になる。ここからがまた面白くなるところだと思う。愛らしいカエサルの印象は完全に無くなり強いカエサルが描かれている。

2011年2月26日

読書状況 読み終わった [2011年2月26日]
カテゴリ novel

カエサルのガリア遠征をメインに書いている。実際にカエサルが著したガリア戦記もそうだったらしいが、戦争の記録だけで無く当時のガリア(フランス、ドイツ、ベルギー、オランダ)の風土や民族の特徴などの描写があって面白い。前巻での若くライトな雰囲気のカエサルの面影が薄れて、頼もしい限りの指揮官カエサルが描かれている。続きが楽しみである。

2011年2月20日

読書状況 読み終わった [2011年2月20日]
カテゴリ novel

著者の塩野さんはルネサンス期のニコロ・マキャヴェリと並んでこのユリウス・カエサルが好きな事は読んでいてよく解る。愛が感じられる。カビの生えた歴史学者や小説家が描く物語よりも愛がある分、読んでいて楽しい。本編はまだカエサルが羽ばたく前の状態のところが描かれているが、カエサルの人となりが徐々に明らかになって行き面白い。

2011年2月16日

読書状況 読み終わった [2011年2月16日]
カテゴリ novel

サッカー本では無く立派なビジネス書。祖母井さんと言うと日本にイビチャ・オシムを連れて来た敏腕GM程度の知識しかなかったが、彼の経歴や功績を理解すると同時に、ビジネスの考え方、仕事への姿勢、マネジメント、人との繋がりなど自分の仕事に取り入れるべき要素は随所に散らばっていた。後半、オシムについての記載が多くなっているのは残念だった。オシムは好きなんだけど彼の事は彼の書籍か、彼についての書籍で読めば良いので。祖母井さんは今期からフランスから京都へGMとしての活躍の舞台を移したので、巻末に書いてあるような欧州から持ち帰ったノウハウと日本らしさを融合して理想のクラブ創りを目指してほしい。

2011年2月12日

読書状況 読み終わった [2011年2月12日]
カテゴリ business

カナダの著名な新聞編集者の著書を翻訳したもの。イスラムの政治、信仰、女性について、聖戦やテロリズムなど日本や米欧先進国が誤解を抱きがちな事について詳細に書いてある。一般的なイスラム社会から見た過激派についてなど日本では知り難い部分も記載があって良い。印象的なのはキリスト教徒の罪は個人の罪だがイスラム教徒の罪はイスラム全体の罪になるという米欧先進国中心の解釈の仕方。おすすめ。

2011年2月11日

1840年代から1980年代まで、日本から西洋まで、143点の写真が掲載されている。西洋人写真家が東方を撮影した作品群、日本の写真家が国内異郷の写真を撮影した作品群、最後は日本の写真家が西洋を撮影した作品群の3部構成になっている。荒木経惟や天井桟敷のカメラマンをしてた須田一政の作品も含まれておりノスタルジックで気に入った。

2011年2月6日

読書状況 読み終わった [2011年2月6日]
カテゴリ photo

200頁強のハードカバーだが、内容は50頁程度の薄い内容に無理矢理見出しをつけて引き延ばした構成になっている。興味深い言葉は書いてあるが、それに対しての理論がほとんど書いてない。おそらくドラッカーの本を何冊か読んだ人であればより理解しやすいのであろうが、初めて読む人には内容が無い本だと思う。おすすめではない。

2011年2月6日

読書状況 読み終わった [2011年2月6日]
カテゴリ business

これは面白い。我々がメディアを通じて日本から知る事の出来るヨーロッパサッカーは水面に顔を出した氷山の一角であり水面の下には想像もつかない大きな世界が広がっている。サッカーの世界は広く、文化は多岐に渡っている。スタジアムの外にあるその国の内包する問題や背景を鮮明に描いている点が薄っぺらなサッカー談義しか出来ない評論家とは異質で文化的であり魅力的である。明日サッカーを観戦しにスタジアムへ行きたくなる一冊。

2011年2月2日

読書状況 読み終わった [2011年2月2日]
カテゴリ sports

宗教、歴史だけでなく当時の南仏の風土、民俗的なことまで書いてあり興味深い。物語性はない。

2011年1月30日

読書状況 読み終わった [2011年1月30日]
カテゴリ religion

大学の一つ上の先輩が大学卒業記念で誰かにプレゼントされて喜んでたので一度読んでみたいと思ってた。いつの間にか13年も経っていた。村上春樹は小説よりエッセイの方が飾らない文章で好みである。メキシコ、ノモンハン、アメリカ横断など出誌された話がいくつか掲載されているが、瀬戸内海の無人島の話が暢気で好きだ。メキシコやアメリカでの車の大移動の苦労なんかを読んでいると海外に行きたくなってしまう。辺境に行く勇気はもう13年前に無くしてしまったんだけど。

2011年1月19日

読書状況 読み終わった [2011年1月19日]
カテゴリ essay

何度か読んだ事のある設定でドキドキ感や爽快感が無いのが残念。登場人物も特徴が弱く、背景についての記載が無い。そのため行動の動機が理解しにくく面白みに欠ける。主人公も平凡なのか非凡なのかブレがある。意図した設定では無い気がする。ただ読みやすい話ではある。

2011年1月16日

読書状況 読み終わった [2011年1月16日]
カテゴリ novel

驚かされた展開はひとつだけだった。伏線の説明が義務的で長い。キリスト教の知識や信仰心があるとまた違う面白さがあるのかなぁ。

2011年1月10日

読書状況 読み終わった [2011年1月10日]
カテゴリ novel

相変わらずな設定なので、(好みの問題だがアメリカ自体に魅力を感じないので)ワシントンを舞台にしている時点で、歴史的・宗教的な深みを見出せなかった。それとも今作は宗教観を薄めたのかな。どうしてもラングドン=トム・ハンクスになってしまう。時間つぶしに良い小説。

2011年1月9日

読書状況 読み終わった [2011年1月9日]
カテゴリ novel

ドラッカーの複数の著書を和訳してきた著者が、各書から名言をジャンル毎に紡いだ内容になっている。著者の解説は的確で解りやすいが、まずは自分で1冊読んでみるのが良いなと。

2011年1月7日

読書状況 読み終わった [2011年1月7日]
カテゴリ business

会社の上司に借りて読んだ。ソフトバンクの孫さんを崇拝するような内容ではなく、孫の周りにいる幹部の思想や実績がインタビューからの引用を用いながら紹介されており興味深い。すべて真実では無いのだろうけど。ただし、著者が冷静で孫に媚びていないところが最も良い。

2011年1月4日

読書状況 読み終わった [2011年1月4日]
カテゴリ business

ローマに行きたくなった。塩野七生さんの本を読んだ後にこういう本で視覚的に確認するのがいつも楽しみ。

2010年10月6日

読書状況 読み終わった [2010年10月6日]
カテゴリ History
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