週に一度クラスメイトを買う話 ふたりの時間、言い訳の五千円 (富士見ファンタジア文庫)
- KADOKAWA (2023年2月17日発売)
本棚登録 : 167人
感想 : 5件
ふとしたことから週に一度5千円で命令する側とされる側になった女子高生二人の歪な関係物語。
驚くのは二人とも命令したりされたりすることにそれほど抵抗感がないこと。何かが欠けている気がする。
それでもお金という免罪符のもとでその関係を続けるのは、いや、やめたくないのは二人が互いを必要としているからなのだ。
もちろん二人は普通の友達ではないし、ましてや恋人でもない。
でも、その人の前ではいつも被っている仮面をつけなくていい、素の自分でいられる事が二人を結びつけている。
次第に過激になっていく命令は相手がどこまで自分のことを受け入れてくれるのか試しているようでもある。
タイトルから想像されるようなライトノベル的な展開はあまりなく、命令の痛さや主人公たちの負の感情で正直読んでてあまり楽しくはない。それでも彼らの今後を、今の歪な関係のその果てに彼女たちはどんな関係になるのか?を見てみたいと思う。
そんなお話。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2024年3月3日
- 読了日 : 2024年3月3日
- 本棚登録日 : 2024年3月3日
みんなの感想をみる