砕け散るところを見せてあげる (新潮文庫nex)

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本棚登録 : 1101
レビュー : 170
著者 :
Muさん エンタメ   読み終わった 

ライトノベル出身の作者の一般文芸での2作目かな。
ちょっと思い込みが強くてテンション高めの主人公はいつも通り。
でも、物語の設定はいつもよりかなりきつい。
イジメと家庭内暴力、そして殺人という確かにこれはラノベではちょっと書くのが難しい話だね。
でも、ノリはあくまでいつも通り。
そこに、ゆゆこ先生のある種の矜持を見るようだ。

これはいわば、古今東西にあまねく存在する男の子が女の子を助け出す話。
そして普通の男の子がその女の子のヒーローになる話だ。
うん、もちろん好きですよ、そういうの。
今回の主人公は作者の主人公としては珍しく(笑)それほど空回りしない。
空回りするには状況が悲惨すぎたのだろう。
途中、物語の先がどうにも破滅に進みそうでドキドキとした苦しさを感じた。
それだけに、この結末にはほっとした。
完璧なハッピィエンドではないけれど。

ちなみにラストで、物語の構造というか、誰が誰のことを話していたのかというネタバレがされるんだけど、これいるかなあというのが正直な感想。
単に後日談として語ればいいような気がする。

とは言え、辛い物語の先にたどり着いたこのなんとも幸せな読後感は、本当に良かったと思う。

レビュー投稿日
2017年7月11日
読了日
2017年7月11日
本棚登録日
2017年7月5日
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