漫才過剰考察

  • 辰巳出版 (2024年11月8日発売)
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感想 : 58
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もう何冊かは読み終えるつもりだけど、今年を締めくくるにはちょうどいい一冊だったのかもしれない。
今年のヒットは、エッセイだと食への執着心に満ちた食エッセイたち、小説だと下手に賢くなってしまった現代っ子たちを描いた「令和元年の人生ゲーム」や「生殖記」。令和ロマンの高比良くるまはそのどちらでもあって、だからこそその先を見せてくれる存在なのかもしれないと感じた。
1周目の完成に辿り着いてしまったからこそ、その先の多様さへ。多様さを認め合うからこそ、互いに磨き合いさらなる高みへ。
ロマンという言葉がどこか懐古的な響きをまとう今、未来へのわくわくを語ってくれることが嬉しかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年12月29日
読了日 : 2024年12月29日
本棚登録日 : 2024年12月26日

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