もう何冊かは読み終えるつもりだけど、今年を締めくくるにはちょうどいい一冊だったのかもしれない。
今年のヒットは、エッセイだと食への執着心に満ちた食エッセイたち、小説だと下手に賢くなってしまった現代っ子たちを描いた「令和元年の人生ゲーム」や「生殖記」。令和ロマンの高比良くるまはそのどちらでもあって、だからこそその先を見せてくれる存在なのかもしれないと感じた。
1周目の完成に辿り着いてしまったからこそ、その先の多様さへ。多様さを認め合うからこそ、互いに磨き合いさらなる高みへ。
ロマンという言葉がどこか懐古的な響きをまとう今、未来へのわくわくを語ってくれることが嬉しかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年12月29日
- 読了日 : 2024年12月29日
- 本棚登録日 : 2024年12月26日
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