たいせつなこと

  • フレーベル館 (2001年9月1日発売)
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アメリカの絵本


※お得意の長文ですのでスルー推進

正直なところ
表紙には惹かれなかった
今思うと統一性のない絵だったからだ
内容を見ればわかるのだが
表紙のひとつひとつの大切なことが
ていねいに書かれている
絵もそのひとつを抜き出して描かれている
色が今の色鮮やかなものではなく
昔のくすんだような独特の色
それが余計に私を惹きつける

文の書き方も工夫があり
それもまたツボ
小さな絵本の中に
メモ帳や紙の切れ端に
旗といっしょにはためいて
一番大事な伝えたいことを手書きで
絵も文もお互いにアイデアを出し合って
とても充実した時間だったのではないかと
羨ましくさえ思う

最初のコウロギはピンとこなかった
次のグラス スプーン ひなぎく と読んでいくうちに
わかりやすくなってくる
そして最後に

でも あなたに とって
たいせつなのは
あなたが
あなたで
あること

と締めくくる
今まで何冊かこの手のものを読んだが
今回は心に響くというより
凄く納得する…で合ってるかな

腑に落ちる

私にはこう感じたかな
なんでもっと早くに読まなかったのか!
過去の自分を責めてやりたいわ(笑)

でも
私が私であろうとすると
うまくいかないのが現実
私のようなはみ出し者は
世間が許さないのである
それは私が未だに
精神年齢が幼いのが悪いのだが
でもそんな自分が好きとか
そんな人間が一人ぐらいいてもいいんじゃないかとか
自分で自分を認めるということを
最近やっとするようになった
私が私であるために
自分が自分を許していかないと
私が潰れてしまうから

幼稚園年長の下の子も
上にも書いたように
順を踏んで書かれているので
話が進むにつれて
自らその言葉の意味を探り
私に伝えてきた
雪は
白ではなく
うすーいはいいろ はどう?
と独自の感性も出てきていた
彼女にとっては薄い灰色も美しいようだ

上の子の感想も聞きたいが
思春期の難しいお年頃なので
断片的にしか教えてくれないのだろう
なんでもっと早くに読まなかったのか!
過去の自分を(以下略)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 親子で読んでほしい
感想投稿日 : 2018年2月23日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年2月24日

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