読書嫌いのための図書室案内 (ハヤカワ文庫JA)

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本棚登録 : 776
レビュー : 59
著者 :
moboyokohamaかわぞえさん  未設定  読み終わった 

読んだ事のない著者、ライトノベルっぽい装丁。チョット腰が引けたけれど、このところ動画配信に捕まって読書量が著しく落ちていたので、もしかしたら何かヒントをもらえるかと読んでみた。
読書ってなんだ、何のために読むのだ?
私も時折そんな事を思う。
タレントで読書家として有名な男性が亡くなったとき、いったい彼は何を残したのだろう、読書に費やした時間で何を得たのだろう?
死んでしまったら何の意味もないのではないかなどと。

「読書はいつか訪れるかもしれない未来をシミュレートできる」
本書の中でそう語っていた。
それもひとつか。
読書は人格を高めたり、人間性を豊かにしたり深くしたりとよく言われるけれど本当なのだろうか。
読書をしないことによる弊害を具体的に教えて欲しいな。

本書、その内容はタイトルからは連想できない学園物ミステリーでした。
読書嫌いな主人公と彼と行動を共にすることとなる本の虫の女子。
彼らは図書委員として学校新聞の復活に動くことになるが、そこに浮かんでくるひとつの事件、生徒の自殺未遂事件、に突き当たる。
高校生活にありがちな日常と青春が謎解きに絡んでくる。
ふと目に止まった生徒のイジメの上履き隠しが、過去の自殺未遂事件の関係者である教師の胸の内にある暗い記憶を蘇らせ秘密を隠し続けることの苦しさを増加させる。その苦しみから逃れたくなった姜氏はある行動をとる。
彼の行動、そしてかつて主人公が遭遇した絵画紛失事件が謎解きの端緒となる。
主人公の読書嫌いも伏線となっていて、読書嫌いの原因である彼の特異な能力も謎の解明に一役かっているのが面白い。

レビュー投稿日
2020年8月20日
読了日
2020年8月20日
本棚登録日
2020年8月20日
7
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