2025/1/4読了
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「美女と男の生首」の取り合わせはユーディトとサロメに典型的に見られ、西洋絵画が延々と描き続けてきたお気に入りのテーマである(なんと趣味の良いことか)。共に華やかな美女。ユーディトは旧約、サロメは新約。どちらも聖書由来だ。また前者は敵と戦った善、後者は聖人を殺した悪。見分け方としては、前者が長剣を持ち、後者は首を皿に載せている。長剣のあるなしが善悪のポイントだ。
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毎度のこと、勉強になる中野先生の本。今回は絵画の中のモノに焦点を当てて解説されている。元は雑誌の連載で文字数も制限されていたので、一篇当たりのボリュームもさほどではなく、もう一篇もう一篇と読む内に読了してしまった。しかし、ユーディトとサロメの話は、他のエッセイで、組み合わせでも単体でも一体何回出て来たことか? 結構お気に入りのテーマなのかも? 積ン読本に、原田マハ『サロメ』があったことを思い出し、此方の本棚に登録した。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2025年1月4日
- 読了日 : 2025年1月4日
- 本棚登録日 : 2025年1月2日
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