シリーズ2作目。
前作より、社内にクリニック課が周知され、忙しい日々を送る秦巳。
今作では心の病を主に描いている。
最初の章では、いつもは完璧な森課長がミスを連発してしまう。
そこには誰もが陥る「負の罠」が存在していて・・・
「負の罠」「予期不安」・・・自分でも思い当たることがたくさん出て来る。
でも、こうやって小説になるほど、意外とみんな同じように悩んでいるんだなぁ、と読んでいて、少しほっこりした。
ちょいちょい出て来る奏巳の「インパラ・センサー」の話はイラっとするけど、ラストに描かれる「考え上手さん」の章は森課長が社内向けに行う講座の様子を描いているが、普通に自己啓発本を読んでいるような内容で勉強にもなった。
今作で奏巳はクリニックの受付から「問診係」と言う仕事に変わっている。
「話され上手」の奏巳が3作目でどう変わっていくのか、少し楽しみになる内容だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトな感じ
- 感想投稿日 : 2023年6月24日
- 読了日 : 2023年6月24日
- 本棚登録日 : 2023年4月25日
みんなの感想をみる





本棚登録 :
感想 :
