はい、総務部クリニック課です。 私は私でいいですか? (光文社文庫)

  • 光文社 (2023年3月14日発売)
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本棚登録 : 440
感想 : 27
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シリーズ2作目。
前作より、社内にクリニック課が周知され、忙しい日々を送る秦巳。
今作では心の病を主に描いている。
最初の章では、いつもは完璧な森課長がミスを連発してしまう。
そこには誰もが陥る「負の罠」が存在していて・・・
「負の罠」「予期不安」・・・自分でも思い当たることがたくさん出て来る。
でも、こうやって小説になるほど、意外とみんな同じように悩んでいるんだなぁ、と読んでいて、少しほっこりした。
ちょいちょい出て来る奏巳の「インパラ・センサー」の話はイラっとするけど、ラストに描かれる「考え上手さん」の章は森課長が社内向けに行う講座の様子を描いているが、普通に自己啓発本を読んでいるような内容で勉強にもなった。
今作で奏巳はクリニックの受付から「問診係」と言う仕事に変わっている。
「話され上手」の奏巳が3作目でどう変わっていくのか、少し楽しみになる内容だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトな感じ
感想投稿日 : 2023年6月24日
読了日 : 2023年6月24日
本棚登録日 : 2023年4月25日

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