読書状況 読み終わった [2014年12月7日]
カテゴリ ファンタジー

読書状況 読み終わった [2014年10月20日]
カテゴリ ファンタジー
読書状況 読み終わった [2014年6月25日]
カテゴリ ミステリー

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が真相改訂版で登場。

本格ミステリが読みたいと思ったらまずはコレ。
こちらの作品は綾辻行人さんのデビュー作ということもあり、初めて綾辻さんを読む私には入りやすかったです。
1987年に刊行とあり内容はところどころやはり古さを感じさせますが、そんなことは気にならないくらい入り込めました。
なによりたくさんの方がこの作品を語るうえで言う「一行の重み」を実際に目の当たりにした時のこの衝撃たるや。
ずどーんと雷に打たれたようなショックを受けます。
その一行によって今まで読んでいたあれらは、いったい。
瞬時に再度1ページから読み直したくなります。
20年以上愛され読み継がれるのも納得の本格ミステリです。
館シリーズに興味も持ちましたし、何より綾辻行人さんが好きになりました。
綾辻さんのほかの作品もぜひとも読みたいです。

2014年6月18日

読書状況 読み終わった [2014年6月18日]
カテゴリ 館シリーズ

夏祭りの夜に起きた大殺戮。悲鳴と嗚咽に包まれた街を後にして、選ばれし者は目的の血へと急ぐ。それが何よりも残酷であろうとも、真実に近付くために。流血で塗り固められた大地の上でもなお、人類は生き抜かなければならない。構想30年、想像力の限りを尽くして描かれた五感と魂を揺さぶる記念碑的傑作!

さらに時は流れて12年。早季たちは26歳に。
長く続いた物語もようやく終盤に差し掛かりページをめくる手もさらに加速します。
オチはアニメを先に見ていたから分かってはいたけどやっぱりぐっとくるものがありますね。

中巻の終盤でみせていたバケネズミたちの怪しい動きはやはり人間に反旗を翻すものだった。
呪力によって反撃するも、バケネズミの切り札が「悪鬼」だと判明する。
そこから一気にホラー展開へ。グロ耐性は乙一さんで存分についているのでその辺は大丈夫でしたが、ホラーはあかん。
破壊され廃墟となった夜の病院で、せまりくる訳の分からない恐怖とか、謎のモノによって次々と殺戮されていく早季たちのグループのメンバーとか、どうにも手が出せない中で逃げなくちゃいけない緊張感がたまらない。怖いんだけどたまらない。
切り札である「悪鬼」を倒さないかぎり人類は滅亡しかない!と1000年の時を経て地獄と化した東京へ向かう主人公たち。
このあたりからもうハラハラどきどきで本から手が離せなくなります。

明らかになる世界の真実と、バケネズミの実態。
ただ別の世界のファンタジーじゃないことはもちろん上巻で分かっていたことですが、じゃあなんで呪力を持った人間しかいないのか。
呪力を持たない人間はどこへいっちゃったのか。
なぜバケネズミはあんなにも知識が豊富で思考能力が高いのか。
この物語を作るにあったって30年も練られていたんですね。
細部の細部にまで細かに作られた世界観にどっぷりハマれて最高に気持ちが良かったです。
オチは悲しい事実ですが、ただ"ファンタジーの世界のこと"だけではなく、今の社会問題や人間の業というものを考えさせられました。
今後この世界が良い方向に向かって言うことを切に願います。

2014年6月11日

読書状況 読み終わった [2014年6月11日]
カテゴリ SF

町の外に出てはならない---禁を犯したこどもたちに倫理委員会の手が伸びる。記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。下界で繁栄するグロテスクな生物の正体と、空恐ろしい伝説の真意が明らかにされるとき、「神の力」が孕む底無しの暗黒が暴れ狂いだそうとしていた。

時は流れて上巻から2年が経ち、14歳になった主人公たち。
まさかの同性愛が絡みだす。ちょっと苦手だ。
いえそんなことはどうでも良いのです。良くないけれども。
ジャンルとしてはSF・ファンタジーだと読んでいたらミステリーが入ってきてさらにはホラーまで!
この一作品でそんなに多種多様なジャンルが盛り込まれているなんて贅沢~。
そりゃ読みごたえもありますよ。

上巻に比べて中巻は動き出す物語にどんどん引き込まれていきます。
けどはやりこちらも想像力がものをいう感じ。
アニメを観てなかったらちょっときついところもあったかも。
しかし作者の頭の中が見て見たいと思ってしまうくらい細部にまで拘って作られており、読んでいるうちにその世界に入り込んでしまい出てこられません。
はじめは6人いた一班も5人、4人そして2人と減っていき…。
容赦なく不適合者を排除しようとするその社会の意味とは?
業魔って?悪鬼とは?
世界の仕組みが徐々に明かされていく様はとても興味深い。
その裏でバケネズミたちが怪しい動きを見せているし…と、今後がきになるところで下巻へ。

2014年6月6日

読書状況 読み終わった [2014年6月6日]
カテゴリ SF

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力」を得るに至った人類が手にした平和。念動力の技を磨く子供たちは野心と希望に燃えていた……。隠された先史文明の一端を知るまでは。

王様のブランチで栗山千明さんがお勧めされていたのを観て、興味が湧き手に取ってみました。
なかなか上中下と分かれている大作は、読むのが大変で手に取らないことが多いのですが、これはそんな分厚さ・長さなんて気にならないくらい良い意味ですらすら読めました。
出だしである"上"はやはりSF・ファンタジー物にはつきものの世界観の説明が長く、本題に入るまでは根気よく読み続けなければいけないのが大変ですが、後半になるにつれてだんだん見えてくるこの世界の暗闇と謎にわくわく感が湧き上がってきてページをめくる手が早くなります。

このシリーズに興味を持ちまず調べて見たらアニメと漫画も出ていることを知り、いても経ってもいられずアニメを先に観てしまっていたため、本を読みながら頭の中には映像が流れてきて思い出しながら読み進めることになってしまったのはちょっと残念。
ですが、アニメがいかに原作に忠実だったのかを知ることが出来たのは良かったかな。


便利そうに見える念動力も無限に使えないところや、大人たちが必死に隠している世界の秘密、主人公たちに襲い掛かる危機の行方等、気になるところで中巻へ。

2014年5月31日

読書状況 読み終わった [2014年5月31日]
カテゴリ SF

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして---。
あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

あっと驚く叙述トリックが読みたい!と思っていた時お勧めされたのがこちらの本でした。
結論からいいますと、見事に騙されました。
ええミスリードに全く気づきませんでしたよ。
がしかし、そっち!?そっちのミスリード!?と後半の種明かしの部分に思わずツッコミが口に出てしまいました。
家で読み終わって良かった。いやはや先入観ってすごい。
これは小説だからこそできるトリックですよね。
やたらと時代があっちこっちに飛んだり、主人公がむちゃくちゃアクティブだったり性表現が多かったり。
そりゃー騙されますわ。うん。
このオチを知ったうえでもう一度読み返したらまた違った物語になるかも、というのがいいですね。

ですがミステリーとしてはまあまあかなというのが正直な感想。
終わり方も、お・・・おう。という感じでしたし・・・。
最後だけちょっと残念です。

2014年4月29日

読書状況 読み終わった [2014年4月29日]
カテゴリ ミステリー

警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。当時の捜査本部は、殺害された二人に面識がなかったことなどから、犯人を「金目的の不良外国人」に絞り込んでいた。しかし「メモ魔」の井名を持つ田川は関係者の証言を再度積み重ねることで、新たな容疑者をあぶり出す。
事件には、王手ショッピングセンターの地方進出に伴う地元商店街の苦境、加工食品の安全が大きく関連していた。
現代日本の矛盾を暴露した危険きわまりないミステリー。

読み終わってから数か月経ってからの感想となりますが、正直ミステリーとしてはあまり内容を覚えておりません・・・。
このお話で一番印象に残っているのはやはり加工食品のくだり。
読みながらおええええとなってしまいましたが、実は知らないだけで今までたくさん食べていたんだろうなと思うと心底気持ちが悪かったです。
このお話を読んでから安いレストランや安い弁当"安い"ものを目にすると頭の片隅にあの雑巾が思い出されます。
けどよくよく考えればあんな安い値段でハンバーグやら肉が食べられるはずないよね。
裏側でこういうことが行われていても不思議じゃないよね。
実際に食品偽造問題は度々ニュースでも見ますし。
自分が食べる分には別に何が入っていようと構わないと思ってしまうけれど、それを子供に食べさせているかもと考えるとぞっとします。
自分で作るのが一番なのでしょうが、そもそも買った肉を疑ってしまう怖さがこのお話にはあります。

こちらはドラマ化もされているようなので、ぜひ見てみたく思います。

2014年2月15日

読書状況 読み終わった [2014年2月15日]
カテゴリ ミステリー

秘密を抱いた青年サトルと、愛猫ナナは最後の旅にでた。
手放さざるを得なくなったナナを預かってくれる人を探す旅で出会う人たちと、美しい風景。
最後は涙なしでは読めない感動のロードノベルです。

始終愛猫ナナの視点で描かれており、猫好きにはたまらないお話です。
ナナの猫らしかぬ思考の合間に見せるやっぱり猫っぷりがとても愛らしい。
有川さんらしいほんわかしていて心が温まるお話でした。

読んでいるうちにオチは見えてきてしまいますが、それがどうした、涙は自然と出てくるものなんだよ。
ナナとサトルの絆、遠く離れていてもつながっている友との絆。
ささくれだっていた私の心に響いて自然と穏やかになれました。

2013年12月31日

読書状況 読み終わった [2013年12月31日]
カテゴリ 切ない
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39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。"映画の神様"が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。

原田マハさんの作品を読むのは今回で4作目。
相変わらず原田さんの文章は流れるよう詩のように綺麗でうっとりしてしまいます。
が、なぜ星が3つなのかといいますと、ストーリーにいまいち乗り切れなかったからです。
映画っていいよね。映画館で見ると別世界に引き込まれるみたいで家の中でDVDで見るのとはわけが違うよね。というのはよーくわかります。
私も映画は大好きですが、このお話のなかに出てくる映画の10分の1も知らない。
ははあ、名画というわれるのはこれらなのかーそれは見て観たい。
とは思うものの、その映画をしらないといまいち乗り切れない・・・。
娘と父の絆には感動させられるものがありますが、父のだらしなさがちょーっと嫌で・・・。
お話の展開もとんとん拍子に良い方向へ向かうのも展開が読めてしまい中だるみする部分もありました。

しかし総じていえば、映画の良さがとてもよく伝わり、今はどこにも大きなシネマ施設があるなか、お話の中に出てくるような、昔ながらの小さなシネマが潰されず残っていてほしいと心から思える素敵なお話でした。
もう一度読む前に、出てきた映画を実際に見て自分の感想を持ってから、また読んでみるときっと違うことが書けるんじゃないかなと思っております。

2013年12月28日

読書状況 読み終わった [2013年12月28日]
カテゴリ ドラマ
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ファッション雑誌編集者の藍は、ある日ゴールデンレトリバーのリラを飼うことになった。恋人の浩介と一緒に育て始めたものの、仕事が生きがいの藍は、日々の忙しさに翻弄され、何を愛し何に愛されているのかを見失っていく・・・・・・。浩介が去り、残されたリラとの生活に苦痛を感じ始めた頃、リラが癌に侵されてしまう。愛犬との闘病生活のなかで、藍は「本当に大切なもの」に気づきはじめる。

「本日はお日柄もよく」に続いて原田マハさんの作品は今回で3作目。
動物が出てきた時点でお涙頂戴ものなのは端から分かっていました。
ええ、分かっていましたとも。案の定涙がとまりませんの。
ただ動物が死んじゃって悲しいとかそういうものではありません。
愛犬リラを通して気づいていく大切なもの。
それがあまりにも愛おしくて心が温かくて涙が出るんです。
涙が溢れて視界がぼやけて文字が見えなくなって、嗚咽までしながら読んだのは初めてかもしれない。
お話とは関係ありませんが、泣くことってストレス発散になるって言いますよね。
まさにその通りだなーと。
泣いて泣いて読み終わった後はなんだかすっきりしていました。

こちらは犬と飼い主のお話ではありますが、なんだか子育てとも被るんですこのお話。
うまくいかないときのイライラというかなんというか・・・。
子育てだって全部が全部楽しいわけじゃない。
中には辛い事、苦しい事、耐えなければいけないこと多々あり苦悩の連続。
悩んで耐えて悩んで耐えての繰り返しで全然楽しくはない。
けど子供が見せる笑顔とか向けてくれる愛だとかそいういう色んなものが愛おしくて結局耐えられるし許せちゃうし頑張れちゃうのが子育てよね。
なんだかこのお話を読んでいたら、そういうことを改めて再確認しちゃったのは私だけかな。

リラの藍に向ける主人愛と従順さが本当に可愛くて癒されました。
藍は本当に飼い主失格なんだけど、だんだん成長していく姿には好感を持てました。
リラが藍を変えさせてくれたんだと思うと更に愛おしくて。
リラが藍を変えてくれたから、藍はこれからもきっと大丈夫と思わせてくれる最後も良い。
ただ一個不満なのは、タイトルの1分間が・・・というところかな。
またストレス発散したいときにはこの話を読んで泣こう。

2013年12月15日

読書状況 読み終わった [2013年12月15日]
カテゴリ 切ない

父親を亡くした兄弟・アールとグレイの2人は、不思議な世界『アークノア』に迷いこんでしまう。
そこで2人が出会ったのは、自らの心の影から生まれた恐ろしい『怪物』。
その世界から脱出する方法は自身の影である『怪物』を倒すこと・・・。

大好き大好き乙一さんのファンタジーと聞いたら読むっきゃないでしょう。
黒乙一さんのような白乙一さんのような、どっちでもないような。
新たな乙一さんの一面を垣間見た気がします。
ファンタジーとしては、箱庭のように狭苦しい空間のようでありながら、広い世界のようでもあり何とも居心地が悪くなる世界観でした。
世界が全部部屋で出来ていて、空の上にはまた違う部屋と空間が広がっていて、上で暴れたら下にも影響があり、横まで貫通して・・・うおー奇妙だ!!

出てくる怪物もただ未知の生物というわけではなく、自分の心の影ということで自分と怪物は繋がっていて、似ているというところから、変な親近感も湧き・・・。
始めはそんなあまりであったことのないファンタジーにちょっと一歩引いてしまいましたが、いえいえ流石は乙一さん。
読んでいくうちにだんだんと引き込まれ兄弟と共に絵本の世界へ旅立ってしまいました。
怪物との戦闘にはハラハラし、しかし最後はなんだか切なく。
こちらはタイトルに数字がふられていることからお分かりの通り続き物。
まずは弟というこの1巻。なかなかに面白かったです。
そして続きが気になる終わり方に続編が待ち遠しいです。

2013年11月24日

読書状況 読み終わった [2013年11月24日]
カテゴリ ファンタジー

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に見せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。

「楽園のカンヴァス」からすっかり嵌ってしまった原田マハさん。
この方はどんな他にはどんな話を書くのだろうと裏表紙の内容紹介を片っ端から読んで気になったものをまとめ買い。
そしてこちらがその中の一冊でした。
お仕事小説は昔の私なら興味がない分類でしたが、三浦しをんさんの「舟を編む」からドハマり。
全く知らない世界をちら見できるのがとても楽しい!
そしてこちらもまた美しい日本語、言葉って素晴らしいと思い得る良作でした。
仕事柄人前に出てスピーチというほどではありませんが、話をすることをしているので、このお話を読んでから久遠さんのいう人を引き付ける話し方とは、というのを毎度人前に立って話をするたびに思いだします。
実際にそれが出来ているかは別ですが・・・。

出だしから、よくあるよく聞くスピーチと、言葉のプロフェッショナルの久遠のスピーチを対比していて、あまりの違いに文字を読んでいるだけなのに、まさにその場にいるように、久遠さんのスピーチを生で聞いたように、心が震えて涙が溢れだした自分に驚きました。
スピーチってどれもみんな一緒じゃないかとか思っていた自分のバカバカ!!
引き合いに出されるオバマ大統領の有名なスピーチの仕方は、いつかテレビで実はこういう工夫がされていた的なものを見ていたので、余計になるほどと思わされました。
言葉って本当に凄いな。こんなにも人を動かすことが出来るものなんだね。

そういった話が続けばよかったのですが、途中から政治が入ってきて専門用語と、連想させる民主党の政権交代のあの頃が出てきたあたりでちょっと中だるみ・・・。
あの頃にこれを読んでいたら感じるものは違ったのでしょうけれど。

しかし、お仕事と政治と堅苦しいだけでなく恋愛も織り交ぜられておりページをめくる手は止まりませんでした。
こと葉とワダカマの関係がすっごくイイ!きゅんとしちゃうのは少女マンガみたい。
最後の締めもすっきりとしていて読後感は爽やかと感動。
うーん、原田マハさん。最高です。

2013年11月7日

読書状況 読み終わった [2013年11月7日]
カテゴリ ドラマ

東京・深川警察署の目の前で、臓器をすべてくり抜かれた若い女性の無残な死体が発見される。戸惑う捜査本部を嘲笑うかのように、「ジャック」と名乗る犯人からテレビ局に声明文が送りつけられた。マスコミが扇情的に報道し世間が動揺するなか、第二、第三の事件が発生。
果たして「ジャック」は誰なのか?その狙いは何か?
憎悪と愛情が交錯するとき、予測不能の結末が明らかになる。


「さよならドビュッシー」からファンになり中山七里さんの作品は今回で6作目。
変わらず無駄ともいえるほど細かく表現豊かなグロ。
そのグロさがなぜか定期的に読みたくなるんだから中山中毒としか言いようがない。
残酷なまでにズタズタな死体なのに中山さんの手にかかればそれすら美しく思えてしまうのはなぜかしら。
決してそっちのほうの気があるわけじゃないのよ私。

ミステリーとしては早々検討がついてしまうオチですが、臓器提供、脳死という問題について考えさせられるものがありました。
生きたくて適合する臓器が提供されるのを待っている人たちがいるのも事実。でもそれは誰かの死によってつなぐのも事実。
いざ奇跡の確立で見つかった臓器を移植するも、待ち受けるのは耐えなければいけない苦悩と恐怖。
犬養刑事のようにいざ自分の子供が臓器移植せねば命が危ないとなったら果たして・・・と悶々としてしまいました。

最後のオチと犯人の動機にはちょっと不満が残りますが、全体的にはハラハラドキドキのミステリーで楽しく読ませていただきました。

2013年11月2日

読書状況 読み終わった [2013年11月2日]
カテゴリ ミステリー

200×年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカー担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために髙空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?
一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは---すべての本読みが胸躍らせる、未曽有のスペクタルエンタテイメント!!

という本の裏に書かれている内容紹介を読んだ瞬間に広がったいろんな妄想。
この内容だけではいったいこの分厚い中身には何が詰まっているのかさっぱり分からない。
航空機、自衛隊、事故、調査。ちょっと難しい系の戦闘もの?
不思議な生物、人類に降りかかる危機。ん、ん?
なんだなんだ。どういうことだ。
これは読んでみるっきゃない!と颯爽とレジへGOした次第であり、いざ本を開いてみたら全く想像していた話のななめ上をいき唖然。
どちらかというと実話っぽい事故系の話かと想像が膨らんでいただけに、未知の生物がでて戦闘が勃発しなんやかんやとわいわい話が進み完全にSFへ突入したのは予想外でした。
いや、ただたんに私の想像が偏っていただけなんですけどね。
未確認生命体と戦闘だけでなく恋愛も織り交ぜるところは有川さんらしい。そして甘い。

白鯨との交流場面がお気に入りで、白鯨という全く真っ白い思考というか考えというか、普段あたりまえに思って考えて理解していることも、こうも真っ新に一から見てみるとそういう考え方もあるんだなーと思ってしまいました。何を言っているか分からないかもしれませんが、私もわかりません。
そしてフェイクの一途な主人想いなところがむねきゅんでした。
あと瞬のお子様思考にはちょっとイラっとすることもありましたが、子どもだもんね。そうなるよね。

全て読み終わってから元はラノベと知ってなるほど確かにラノベっぽいと。
深いようで浅い?世界が広いようで狭い?
すこし物足りなさを感じたのが正直な感想ですが、一度読み始めたらページをめくる手が止まらなくなる楽しさはあります。

2013年9月23日

読書状況 読み終わった [2013年9月23日]
カテゴリ SF

駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。大事な探し物がある人は、必ずここで見つけられるという。今日、その扉をくぐるのは・・・・・・?
慌ただしく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。

初めての村山さんでしたが、どのお話もとても透き通っていて綺麗なお話でした。
村山さんは児童作家さんだったのですね。このお話も元は児童書のようで、通りで軽いなと。
しかし、その軽さがまた本書の魅力をひき立てていて、雰囲気はジブリのよう。
子供も楽しめるでしょうけど、大人も勿論楽しめます。
むしろ大人だからこそ感じるものもあるのではないでしょうか。
毎日淡々と過ぎていく中で見落としていそうなこと、どこかぽっかりと空いた心に暖かい風が吹き流れてくるような、そんな本です。
疲れたときにぜひ読み返したい。

2013年9月17日

だいたいこんな毎日ですが、こんな私でよかったら---。
どこを切ってもミウラシヲンが迸る!本屋大賞に輝く人気作家の極上エッセイ集

ということで、初めての三浦さんのエッセイでした。
よそゆき仕様と言うことでしたが、他のエッセイを読んだことがないので比べることが出来ませんが、三浦しをんさんらしさがあふれているエッセイだなと感じました!
エッセイって少し苦手と思っていましたが、この本を読んで喰わず嫌いだったのかもと気づきました。
三浦さんの本は「舟を編む」しか読んだことがありませんが、他の本も読んでみたくなりましたし、何より他のエッセイ本も読んでみたい!
もっと三浦さんの脳内をのぞいてみたい!と心から思いました。
お友達になったらとっても楽しい人なんだろうな~。
もう是非とも"お友達からお願いします"と私から頼みたいです!

どのお話も、くすくす笑ったり、ぶはっとお茶を吹き出したり、ふむふむとうなずいてしまうなど、じっと読むことができません。
特に好きなのは、「入浴のマナー」!
大きなお風呂、銭湯で湯船につかりながらゆっくりと読書をする
なんて想像しただけでも極上の幸せですよね。
けど誰もしていることろを見たことがないのが現実。
禁止とは書かれていないが、それは暗黙のルールとしてしてはいけないから書かれていないのか、それとも実はしても良いのか。
うーん、でもやっぱり実践する勇気はないかな!

本書のように好き勝手に書いているエッセイ、好きかもしれません。

2013年9月15日

読書状況 読み終わった [2013年9月15日]
カテゴリ エッセイ

舞台はスイス・バーゼル。ニューヨーク近代美術館のアシスタント・キュレーターのティム・ブラウンは、伝説のコレクターの大邸宅でありえない絵を目にした。MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にあったのだ。持ち主のバイラーは、この作の真贋を正しく判定した者にはこれを譲ると宣言し、ヒントとして謎の古書を手渡した。期限は7日間。ライバルは日本人研究者の早川織江。ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。

原田マハさんの作品は始めて読みましたが、繊細な文章を書かれる方ですね。気に入ってしまいました。
美術に関してはまったくの無知で、美術館もたまにふら~っと行く程度ですが、この作品はそんな私でも楽しく読むことが出来ました。

本を閉じるたびに現実に戻されるような、本を開いている間はまるで夢の中にいるような。読んでいるときも、読み終わったあとも至福の時を過ごせる素敵なお話です。
ミステリーということですが、人は死にません。ひたすらルソーを愛し求めてまた愛する美術史ミステリーです。
またロマンスも交えており、作品だけでなく主人公たちも愛でたくなります。
ティムたちがそんなにも愛するルソーをもっと知りたい、実物を見てみたい、果てには美術を私も堪能したいと思わせてくれる本でした。
まさにボンボヤージュ!新しい世界へ旅立たせてくれます。
クラシック音楽などもそうですが、曲だけでなく作曲家の背景を知れば知るほどより一層音は綺麗に響きますし、絵もまたただぼんやりと見ていればそれだけのモノになってしまうものが、その画家の人生とともに見ると同じ絵なのに全く違って見えるものなのですね。
今度からは美術館で展示を見に行くときは調べてから観に行ってみようと思います。
原田マハさんの他の本もぜひ読んでみたいです。

2013年9月12日

読書状況 読み終わった [2013年9月12日]
カテゴリ ミステリー

待ちに待った神山高校文化祭が開催された。期間は三日。折木奉太郎たち古典部も、伝統に則って文集『氷菓』を販売することに。しかしここにて大問題が発生。手違いで文集を作りすぎたのだ。あまりの山に頭を抱える部員たちであるが、学内では奇妙な連続盗難事件が起こっていた。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲---。文集の山と盗難事件。この事件を解決して古典部の知名度を上げようと奮闘する部員たち。目指すは完売!はたして?

古典部シリーズ3作目。前回に続き今回も長編です。
そして何より今回は奉太郎の視点だけではなく、それぞれの視点で物語が進むため、いつもとは違った楽しみが味わえました。
神山高校ならではともいえる文化祭の雰囲気やイベントはアニメでも好きでしたが、原作もなかなかに楽しい!
フワイルドファイアは最高に笑えましたね。わたしも天文部のお料理は気になりません。

とても盛り上がっている文化祭の裏で起こる盗難事件と古典部員たちの奮闘の明暗さがまた良いです。
今回のテーマは「期待」だったのでしょうか。
里志が奉太郎にする期待、田名部先輩が陸山先輩にする期待。
それに河内先輩が安城春菜に言いたくなかった期待。
自分にはないものを持っている人に対する嫉妬とか・・・。
けどどうあがいても自分には出来ないことだから、諦めて相手に対して「期待」をする。
どうも私はそのへん疎いようで、あまりぴんとこないのですが・・・。
けど分かります。彼らの言いたいことは分かります。とってもほろ苦いその気持ち分かるよ。

そして謎解きですが、こちらは先にアニメを見ていたのでオチは分かっていましたが、改めて読むと補完するところもあったり十分楽しめました。
ただやっぱりアニメでも感じていたことですが、謎がひねりすぎていていまいち分かりにくいかな。
むしろそれを解決まで持って行った奉太郎の頭がすごいよ。そりゃ里志も諦めざるを得ないわ。
ちょい悪な奉太郎も、かっこいいけれど。

2013年9月8日

第149回芥川賞受賞作。
「あなた」は目が悪かったので父とは眼科で出会った。やがて「わたし」とも出会う。その前からずっと、「わたし」は「あなた」のすべてを見ている。史上もっとも饒舌な三歳児の「わたし」。選考会を震撼させた、純文学恐怖作、ホラー。
表題作『爪と目』と、『しょう子さんが忘れていること』『ちびっこ広場』の三篇が収録されています。

友人から借りて読了。正直言いますと私には合わないなと。
『爪と目』はあらすじを読んで興味をそそられていただけにちょっとがっかり。
「わたし」が語部で義母を「あなた」と呼び、父を「父」と呼ぶが、まずそこを理解するのにちょっと時間がかかり、変な言い回しに意識がそがれることしばしば。
けれどなぜか引き込まれる不思議。気づくともう読み終わっている。
頭の片隅に思い浮かんだのは森見さんの『きつねのはなし』で、同じような暗さがあるなと。幽霊のようなホラーではなく、後味が悪い気持ち悪さ。
「わたし」も「あなた」も「父」も「母」もみんな人形のよう。
さらさらっと流して読んでしまっていたのか、最後の意味は分からず・・・。
もう一度読み直せば分かるのかしら。

『しょう子さんが忘れていること』はさっぱり意味が分からんです。
ん?ん?なに心臓?え? 結局どういうことだったのでしょう。
『ちびっこ広場』は意外と面白かったです。
最後のオチは確信をもってこうだったんだろうとは言えませんが、あれ?それは幽霊の女の子がお母さんに、、あれ?こういうのは結構好きです。

2013年8月31日

読書状況 読み終わった [2013年8月31日]
カテゴリ 短編集

RDGシリーズ最終巻!アニメでは一切触れなかった巻なので謎も含め完結できて嬉しいです。シリーズものはいつもそうですが、最終巻は終わってしまうのが嫌でついつい勿体ぶって読んでしまいます・・・。

「戦国学園祭」で能力を開花し、審神者である影の生徒会長・村上穂高は泉水子を世界遺産候補と判定する。しかし陰陽師を代表する高柳はそれに異議をとなえた。トップを決めるため高柳と勝負することとなってしまった泉水子。そしてIUCN(国際自然保護連合)もまた人間を救済する人間の世界遺産を見つけ出すため泉水子に働きかけ始めた。人類滅亡の未来を変えるために泉水子は深行とともに、だれも思いつかない道のりへと歩み出す、感動のラスト!

今までのスローペースはなんだったのかと思うくらいめまぐるしい展開で、あっという間に読み終わってしまいました。
一度読み始めたら止まらない。まさにジェットコースター!
もう少し丁寧に書いても良かったのでは、とも思ってしまいますが、このままダラダラとしたら面白さは半減してしまったかな。
少し駆け足すぎて消化不良がなかったともいえないので評価は☆1つ減らしです・・・。
しかし何にせよ無事完結し、5巻の最後に見せたシリアスさから心配していたラストも、思っていた以上にハッピーエンドで感動してしまいました。
どうなるのかと思っていた世界遺産候補の件も、泉水子ならではの発想で良い方向に持って行けたし。
その結果今までのループにはない未来が待っているようで、1巻からここまで弱い自分からの脱皮を頑張ってきた泉水子の努力の成果に思えて感泣です。
途中の拉致未遂の事件はあまりの急展開に驚きを隠せませんでしたが、その事件がきっかけでようやくチラチラとしか現れなかった母と泉水子が会話でき、母っぽい姿が見られて私まで安心してしまいました。
5巻で保留にしていた深行の件も、まさか背中ぎゅっで言うとは!私をきゅん死にさせる気ですか!ラストも星空の下のあつーい?チッスかもとか想像したら!枕を抱きしめて叫び出したくなりました!うおおおおお!
あとがきにもありましたが、ラストは割とざくっと切っているようで物足りない気もしますが、その先は私たちが想像すればよいのですよね。
今後泉水子たちがどうなるのか、とっても気になり是非とも文章にて知りたく思ってしまいますが、今まで大きな成長をすることが出来て、頑張りやな泉水子のことですから、深行や宗田兄弟、そして敵と思わず懐に入れた陰陽師の高柳や生徒会など。たくさんの人たちと助け合いながら、姫神が何千年と探し求めてきた良い未来へとたどり着けることを祈ります。

2013年8月29日

読書状況 読み終わった [2013年8月29日]
カテゴリ RDGシリーズ
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