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ヴィレット(上) (白水Uブックス)

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2019-08-08T20:17:38+09:00
ヨーロッパの架空の国の架空の街ヴィレットを舞台に、主人公ルーシーが過去を振り返る形で語られる物語。ルーシーにはなんらかの暗い過去が匂わされ、己を守るために出来るだけ目立たないようにしている。とは言っても自身の語りの中で鋭い辛辣な批評を展開して見せたりもするのだけど。あの人とあの人がつながって…というあたりから、ルーシーの内面の葛藤がエモいというか切ない。ブロンテ自身の宗教観がわりと色濃く出てるので、そのあたりは1853年なのだなと思ったり。下巻へ続く。
- レビュー投稿日
- 2019年9月3日
- 読了日
- 2019年9月3日
- 本棚登録日
- 2019年8月8日
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