海野弘によるモダン都市ものを愛読してきたこともあり、この昭和初期に書かれた探偵小説もその雰囲気を楽しみつつ読んだ。
短編といっても、本当にごくごく短いものがほとんどなだけに、トリックもやや唐突に解決がつくようなものが多いかもしれない。探偵役としてしばしば登場する「東屋所長」や「大月弁護士」に、もうちょっと「主役らしさ」があればまた印象は違ったものになったかもしれない。
個人的に読み物として面白かったのは、茶目っ気(?)を感じさせる「大百貨注文者」。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年11月18日
- 読了日 : 2012年11月18日
- 本棚登録日 : 2012年11月18日
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