おもしろかった! 表紙の感じから、いわゆる剣と魔法系のファンタジーかなーと思って読み始めたのだけど、ちょっと違っててそこが良かった。以下、導入部分。
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物語の舞台は、左右の目の色が違う特殊能力者 Graceling が生まれる世界。青と緑の目を持つ主人公 Katsa は、Middluns 国の姫でありながら、その殺人能力のために叔父である王に仕え、皆から恐れられていた。
王の殺人兵器としての役割を果たすかたわら、秘密裏に Council という組織に属しているKatsaは、あるとき隣国での任務の際に Lienid 国の王子と出会う。この王子もまた、金と銀の目の Graceling で、Katsa と互角に戦えるほどの能力を持つのだった。
良きライバルとなった二人は、ある謎を解くために、ともに旅に出る。
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旅の過程で、Katsaが自分の本当の能力に気づいたり、二人の関係が変わっていったり、謎が新たな展開を呼んだりして、読んでいて飽きない。最後の方で、片眼の王の生い立ちや思惑なんかがあと少し描写されていたら、きっともっとおもしろかったはず。
物語とは別の視点として、作者が男女平等の姿勢を貫こうとしているのが感じられて、好感が持てた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
洋 文学
- 感想投稿日 : 2011年1月6日
- 読了日 : 2010年12月31日
- 本棚登録日 : 2010年2月11日
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