色好みの構造――王朝文化の深層 (岩波新書)

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本棚登録 : 43
レビュー : 5
著者 :
mokunokamiさん 評論・論説   読み終わった 

 平安時代・王朝国家期を中心に、貴族社会の美的理念としての「色好み」の発生から終焉までを古典文学の独自解釈を通して明らかにしている。『枕草子』や『源氏物語』をはじめとする諸作品に対する独特の「読み」が興味深く面白いのは確かだが、1980年代の著作なので、現在の歴史研究・文学研究の水準に照らせばいろいろ問題がある。著者は自覚していないが、「色好み」が形骸化・頽廃化していく院政期から鎌倉期は「家」の成立時期と重なり、親族・家族構造の変容が文化にもたらした影響を追究する視座を示唆しているといえる。

レビュー投稿日
2018年6月22日
読了日
2018年6月22日
本棚登録日
2018年6月22日
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