アメリカのブラック・ムスリムの伝道者マルコムXの評伝。キング牧師の非暴力主義や統合主義に対して、武力抵抗を辞さない過激主義や「黒人国家」建設を目指す分離主義が揶揄・非難されがちだが、本書ではアメリカ黒人の公民権の獲得にとどまらない普遍的人権の確立を目指した先駆性を強調する。両大戦間期の黒人解放運動・思想と日本の黒龍会との関係に言及しているのが興味深い。
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評伝
- 感想投稿日 : 2014年9月24日
- 読了日 : 2014年9月24日
- 本棚登録日 : 2014年9月24日
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