正岡子規の誕生から死までを時系列に沿って辿っているが、通例の評伝スタイルではなく、それぞれエピソードを定めた小節(必ず冒頭に子規の文章の抜粋が掲げられる)が連続するコラム集のようになっている。内容はコンパクトだが、子規の性格や人間関係や文学論・芸術論が明快に織り込まれており、子規の簡便な入門書と言えよう。豆知識的なネタ本としても使えるのではないか(子規の現存する最も古い文章の1つは、小学校の課題作文として書かされた「婚約破棄の書簡文」であるなど)。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
評伝
- 感想投稿日 : 2018年10月7日
- 読了日 : 2018年10月7日
- 本棚登録日 : 2018年10月7日
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