正岡子規 言葉と生きる (岩波新書)

  • 岩波書店 (2010年12月17日発売)
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 正岡子規の誕生から死までを時系列に沿って辿っているが、通例の評伝スタイルではなく、それぞれエピソードを定めた小節(必ず冒頭に子規の文章の抜粋が掲げられる)が連続するコラム集のようになっている。内容はコンパクトだが、子規の性格や人間関係や文学論・芸術論が明快に織り込まれており、子規の簡便な入門書と言えよう。豆知識的なネタ本としても使えるのではないか(子規の現存する最も古い文章の1つは、小学校の課題作文として書かされた「婚約破棄の書簡文」であるなど)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評伝
感想投稿日 : 2018年10月7日
読了日 : 2018年10月7日
本棚登録日 : 2018年10月7日

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