人体の中に生きる微生物について。その機能と人間の健康に果たす役割について。
腸の中だけでも100兆個ほどいると言われる微生物、人間の体を作る細胞の数と比べると、9:1で圧倒的に微生物に支配されている!
人間の細胞数は37兆といわれているので、微生物の量は半端ないことがまず分かった。
そして、細菌たちはただ単体でとらえるものではなく、その生態系をマイクロバイオームとしてとらえ、その働きがいかなるものか、私たちの受ける心身の病、その症状に当関係しているのか、を解き明かそうとする。
多くはまだ推定の部分も多いことが分かったけれど、体内の微生物に対する意識を高めることで、今後より効果的に健康な心身を維持できるということが分かった。
生まれるときにそのマイクロバイオームの一部を母親から受け取り、以後自分の体内で発展させてきている。この微生物生態系について知ることは、私が生まれる以前から私の体の一部は生きていて、その命と生態系を私が受け継いでいる、という、普段はあまり想定していない状況について理解する機会でもあった。
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カテゴリ:
2020
- 感想投稿日 : 2020年3月1日
- 読了日 : 2020年3月1日
- 本棚登録日 : 2019年11月13日
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