岡井隆の忘れもの

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  • 書肆侃侃房 (2022年8月13日発売)
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前半の評論めいたところは難しすぎて私には難解。後半の対論あたりから興味深く読ませていただいた。

その中で、詩とエッセイ、評論が渾然一体とした表現形態があっても良いのではないかと。そこで気になる人としてあげているのが、中家菜津子さん、あと淺山泰美さん、四元康祐さん、一度調べてみよう。

そして今、短歌界は、⑴中高年の、主として女性による、いわゆる生涯学習的、生き甲斐短歌。⑵に十代三十代の若い世代による、実験性に富む短歌。現代詩に近い短歌群、と大別される二つの短歌として生き残っている。

また、岡井隆さんは、自分が歌で詠んだことの半分ぐらいは「うそ」でね。写実といっても虚構が入ります。虚構のほうがむしろ、真実に迫るあり得る。そもそも写実とか虚構とか、初めから区別などしないほうがいいんですと、日頃悩んでいることに答えを頂きスッキリ。

岡井隆さんの歌集、買ったまま四年ほど置いてあったので、近々読み始めます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 短歌・俳句・詩
感想投稿日 : 2022年12月18日
読了日 : 2022年12月14日
本棚登録日 : 2022年12月18日

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