The Art of Readable Code: Simple and Practical Techniques for Writing Better Code

  • O'Reilly Media (2011年11月29日発売)
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感想 : 6
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この手の本は何冊か読んだことあるけど、とりあえずこれ読んでおけばよいんじゃないかなというくらい安心できる内容に感じた。

中立的でバランスが良いのも好印象。
例えば、名前の付け方は大事といって、意味や意図が分かる名前にするべきと色々例をあげて力説してたと思いきや、別の箇所でtmp1とかvalue1とか使ってたりする。
もちこんtmp1やvalue1にしてあるのも意図的なものであって、本読めばそこら辺も納得できるはず。

あと個人的には14章のテストがよかった。最近テスト駆動開発とか流行っているけど、もう少し基礎的なところから丁寧に書かれてる。

テクニカルな内容はほぼ書いていなくて、曲がりなりにもプログラムらしきものを書ける程度の人(大学の講義で習っただけとか)でも心がけ次第で実践できる内容。(かつそれがとても大事なこと)

少し気になったのが、サンプルコードが、C・Java・JavaScript・Python・PHPなど様々な言語で書かれていること。
大抵Javaが読めれば分かる程度とは思うものの、元々知っている人の方が分かりやすく感じるし、全く分からないと少しつっかえるだろうなあと思うのも確か。

と良い感じに完成度の高い内容が200ページちょっとにまとまった良書だと思うけど、普段からある程度気をつけている人にとってはやや退屈な内容に感じるかも。(そんな中でも色々ためになることが散りばめられているが。)
物足りなさを感じてもっとテクニカルな方向にプログラム磨きたいなら、珠玉のプログラミングとかBeautiful Codeがオススメ。
(この本の付録にもCode Completeを初め、色々紹介されているけど、可読性や品質の話題がメインの本が中心)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: kindle
感想投稿日 : 2012年7月7日
読了日 : 2012年7月7日
本棚登録日 : 2012年7月6日

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