この本を読んでいる途中で、スーザン・ソンタグの若い読者へのアドバイスの一文がぽっかり浮かんできました。「二度読む価値のない本は、読む価値はありません」・・・
この本は、今の私にとって間違いなく二度読む価値のある本です。
ここのところ、ずっと私の心に引っかかっている「人が集団になり暴走した時に、それを停める方法がないのか?」という問題について、この物語がこんなに力を持っていたなんて、読み始めたときには全く気付いていませんでした。
雑誌「ミセス」の連載コラム「不思議な羅針盤」の2009年1月号に「場の自然」として書かれていたコラムが、この物語に生まれ変わっていることに気づいた時の、驚き!
これから、また読み返して、自分の知識の乏しさに呆れながら
梨木さんの思考の跡を辿っていこうと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年9月25日
- 読了日 : 2011年9月25日
- 本棚登録日 : 2011年9月25日
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