完訳 千一夜物語〈1〉 (岩波文庫)

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本棚登録 : 246
レビュー : 26
萵苣(chisya)さん 海外文芸   読み終わった 

馴染みのあるアリババやシンドバッドの話は全13巻の真ん中くらいなので、まだ先は長い…!
文化の違いで翻訳も相当大変だったんだろうなぁと。
丁寧だけど、雰囲気を壊さない程度の注釈がありがたい。
詩の部分は多少文章が難解だけど、ストーリー自体はわかりやすいです。
話が次々と入れ子の様になって、繋がっていくのが特徴。

日本の遠野物語にもあるマヨヒガや、シャルル・ペローの青髭を思わせるストーリーもあったりして親近感。
だけどダメと言われていても、開けてしまうし聞いてしまうのねぇ。
イスラム教って戒律の厳しさが印象にあるけど、女性は意外と奔放だし男性もアラーよ!とか言った直後に誓いを破るしで、人間くさいと言えば人間くさいのかな。
たまに、信心があっても嘘を付くのと、なくても嘘を付くのとどちらが罪深いんでしょうかね、とか思ったり。
信心があるように思っていても、ただの口癖レベルに落ちて実行が伴わなきゃ意味がないような気も。
と、妙にあれこれ考えさせられるお話です。
というか、浮気を疑われてバラバラにぶった斬られて箱詰めにされる女性がかわいそうすぎて。
他はわりと、自業自得臭が漂うのに!
兄弟の大臣の息子と娘の物語も、すれ違いにすれ違いを重ねてもどかしい。でもそこが楽しいかも。
柘榴のお菓子、美味しいのかな~。食べてみたい。

レビュー投稿日
2016年7月16日
読了日
-
本棚登録日
2016年2月11日
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