非常に面白かった。アジアの納豆は副菜を越えて調味料である、だから納豆せんべいの粉末は、日本のダシ同様に使われる。またペースト状の納豆は味噌のように使われる。味噌や醤油と同じく大豆の発酵旨味食品だと考えるとおかしくないのか、なるほど。
食べ物探索記であると同時に、その地の歴史背景、文化について知ることができるのも興味深い。一つの国名で呼ばれていても、その中には種々の民族があり、少数マイノリティの民族は、本来の民族の言葉を学校で教えることが許されていなかったり、対外的な公式語の名前を名乗ったリ、差別を受けていたりする。そして、納豆は少数マイノリティの辺境の民族の共通食品なのだと。
千利休の茶会に納豆汁が何度も供されていたと知り、美味しく作った納豆汁も食べてみたい。
同時に科学的にも納豆にアプローチするところも非常に面白い。日本で、藁草でなく葉を使ったアジア納豆が作れるかという真面目な実験は、猛烈に面白かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
人文・思想・教育
- 感想投稿日 : 2018年10月21日
- 読了日 : 2018年10月21日
- 本棚登録日 : 2018年10月21日
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