1973年のピンボール (講談社文庫)

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本棚登録 : 1818
レビュー : 155
著者 :
morikaraさん 村上 春樹   読み終わった 

これを初めて読んだときのことをよく覚えている。
あまりに難解で絶句したのだ(笑)

けれど、今にじゅううんちゃら年色んなものを通り過ぎて生きてきた私は、久々にこれを読んで、どこか救われたような感覚を覚えた。
ピンボールと僕の対比に気付いたときにはぞわっと戦慄が走って、後に切なさと諦観と救済が残った。

「何処に行く?」と僕は訊ねた。
「もとのところよ。」
「帰るだけ。」
〜中略〜
「本当に帰るところはあるのかい?」
「もちろんよ。」と一人が言った。
「でなきゃ帰らないわ」ともう一人が言った。
(『1973〜』より)

同じことのリピート、繰り返し繰り返しの中で、私はどこへ向かい、どこへ行き着くのだろう。
その答えはまだ出ていない。
静かに風の音を聴くだけだ。

レビュー投稿日
2009年6月13日
読了日
2009年6月13日
本棚登録日
2009年6月13日
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