リアルを拡張したことで、かつてない勢いで人を動員できるようになった(はじめにより)
ソーシャルメディアを媒介して発生した革命、情報発信、震災復興、マイクロペイメントといったムーブメントが、動員という言葉に集約されて説明されていく。
解説部分も著書自身が感じた動員について、動員して、動員されたことについて書かれている。
納得できる部分が多い。
そして、対談でモーリーロバートソン氏、宇川直宏氏、家入一真氏と対談するわけだが、
三者三様の生きた言葉で語られていて面白い。
自分自身もソーシャルメデイアの情報で、デモに動員された(参加した)経験がある。
顔の見えている人がつぶやいていたことで参加の必要性について考えるようになり、またあの人が参加してるならと垣根が下がった。
動員されたのだ。
これがソーシャルメデイアの力、可能性だと感じていた。
本書は自分の感じたことを代弁してくれているようだった。
実際のデモにて、上げ足ばかり取るような抗議が人を惹きつけないことも感じていたが日本のデモはまだ、特殊な人の行為であると思われている部分だと説明していた。
ソーシャルメデイアについて感じているオープンと可能性と危うさについて考えるとき、必ず参考になる一冊となるでしょう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
IT
- 感想投稿日 : 2012年5月4日
- 読了日 : 2012年5月4日
- 本棚登録日 : 2012年5月4日
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