狼の一族 アンソロジー/アメリカ篇 (異色作家短篇集)

  • 早川書房 (2007年1月31日発売)
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本棚登録 : 93
感想 : 14

60年代に刊行された「異色作家短篇集」シリーズに、2007年新たに加えられたアンソロジー3冊の中の一冊、<アメリカ編>。
利発そうな少年から27ドル50セントで殺しを依頼される「貯金箱の殺人」が楽しい。ジャック・リッチーを読むといつだってゴキゲンになる。
ロバート・クーヴァー「ベビーシッター」は、登場人物たちの下品な妄想をぶつ切りにしたあとテキトーにつなぎ直したという風で、パラレルワールド的味わい。
R・A・ラファティ「浜辺にて」は恐ろしい(?)貝と少年の話。脱力系ユーモアと、悲惨なような、この上なく幸福なようなラストが良い。
他にジョン・スラデック、ハーラン・エリスンも面白かった

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外短篇
感想投稿日 : 2020年7月21日
読了日 : 2020年7月20日
本棚登録日 : 2020年7月21日

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