YouTube革命 テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ [ソフトバンク新書]

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レビュー : 26
著者 :
motamaさん  未設定  未設定

ユーチューブの収益構造が知りたくて読んだが、不透明な部分が多すぎて?な状態みたい。

魅了としてあげられる6点

・無料で動画をアップできる投稿機能
・膨大な作品の検索を可能にするタグ
・動画でコミュニケーションをする共有機能[share]
・埋め込みタグによるブログスフィア活用(これはよくわからなかった)
・控えめな宣伝
・おおらかな著作権保護対応

結局、これらの要因が相まって16.5億ドルの値がつき買収(株式交換)ということになったわけみたい。

特にこの著書では、これまでの広告主や放送局側の利益を重視してきた媒体に反して、ユーチューブは消費者(使い手)の立場にたって、サービスを展開してきたことが大きく飛躍したことを、強調している。たとえば、ギャオなんかのブロードバンド放送なんかも、映像にたどり着く前に、CMを強制的にみてもらう必要があるとの欠点があるからこそ、いまいちな状態でとどまっていると述べている。

ユーチューブによって、著作権保護の観点からテレビ業界が反発していることが、特に去年目だった気がする。そうした動きはせっかくテレビ離れがおき始めた現代において、視聴率回復の契機をみすみす見過ごしたと述べている。自分もこの意見には賛成で、音楽業界なんかを見ても著作権保護の観点からコピーコントロールCD(CCCD)を作ってしまったことによって、CDの売上を大きくさげてしまったことやネット配信に難色を示していたために、好機を逃してしまったことが否めないということは、いろいろな媒体でいわれていることである。このようなことから、テレビ業界も同じ過ちをおかさないために、今後、どのようにユーチューブのみならず、ブロードバンドとうまくやっていくかが課題となってくる。もし、うまくやっていくことができないようであれば、既存のCM権利をネットや他の媒体にうばれていくことになるだろう。

著作権保護の観点からは、新たな動きも紹介されている。クリエイティブ・コモンズ(CC)である。これは
帰属表示(著作表示)
非商用
派生禁止(パロるな)
同一条件承諾(ライセンスを継承させるか)
これらの条件をくみあわせることによって、一重に著作権とひとくくりにしていた権利をどこまでが許されてどこまでが許されないかを作品ごとに表記するといった動き。これによって著作権を認めながら、動画が共有できることになり、ユーザーが安心して利用することができるようになる。

また、この本では最終章に個人メディアのロングテールが成立してることを述べている。こういったニッチな世界が台頭していくことにより、大衆文化はやや勢いを失っている。それでも、大衆文化なしにニッチな部分は成立しないことは実証されているし、テレビ業界もそうした事実をうけとめつつ、今後、どのように連携していくのかが、注目である。

レビュー投稿日
2009年9月23日
本棚登録日
2009年9月23日
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