稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方

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  • 小学館 (2013年9月5日発売)
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さすがの大前節。勉強になります。

会社の仕事には標準化できる「定型業務」と標準化できない「非定型業務」がある。サラリーマンは定型業務を優先する癖がある。

本気で本社機能を改革するのであれば,今日会社が誕生したと想定し,ゼロベースで組織を作り直した方が早い。松下幸之助はいつも「スクラップ・アンド・ビルド」と言っていた。つまり部分的な改修や補修ではなく全部一度壊して最新の考え方で置き換えないといけない。

平均点の仕事をしていたら仕事はなくなる。
誰でもできる平均点の仕事をしていたら,劣化するのみ。平均点=昨日と同じ仕事。徐々に売り上げは下がっていく(=自分の評価も下がり落第点になる)。
仕事というのは自分でみつけて,自分なりのやり方を加えていくものである。
客からAと指示を受けたら,A+Bの結果を出す。ここでいうBが付加価値である。
言われたことをやるだけでは成長できない。言われるまでサボる,自分で判断できない状態。

他人にできないことをやるのが仕事であり,誰でもできることは作業である。

仕事を依頼するときには仕上がりのクオリティや納期を具体的に示し,サービス・レベル・アグリーメントを合意しておく必要がある。日本企業ではこれがあいまいなことが多く,アウトプットではなく時間で管理することが主流である。

CXM(Contract XXX management):
研究開発,設計,製造,販売,サービスを全て自前で持つのではなく,他社に外注することで効率化する企業がある。
例)製造管理契約,販売管理契約等々

Shaper and Shaker
過去の延長線上にない新しいものをShapeする。固定観念をShakeする。

グローバルリーダーの共通点:
一番最初によく人の話を聞き,実態を分析して正しい方向性を見つけるまでは謙虚そのもので全く先入観や偏見をもたずに取り組む。そして,改革案が出てきたら,強いリーダーシップで周囲を説得して断行する。このフェーズの切り替えは3か月でやることが重要で数年かけたら意味がない。

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感想投稿日 : 2014年5月15日
読了日 : 2014年5月15日
本棚登録日 : 2014年5月13日

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