難病モノのテンプレからできる限り外さず、どれだけ自分の味を出せるかにチャレンジしているかのような本作。ともすればカビが生えそうなくらいウェットになりがちなこの題材を、乾燥機にかけた後の布団みたいにカラッと読ませるのは著者様の手腕だと思います。個人的には、最後まで彼のことを忘れなかったのは若干の肩透かし感がありましたが、たぶんこの辺りにが著者様が本当に書きたかったことが潜んでいるのかもしれません。堪能しました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ライト文芸
- 感想投稿日 : 2021年12月26日
- 読了日 : 2021年12月26日
- 本棚登録日 : 2021年12月26日
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