パーマネント野ばら (新潮文庫)

  • 新潮社 (2009年3月2日発売)
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本棚登録 : 912
感想 : 146
5

再読。
中身の成分を比で表すと、下ネタ&下品:切ない:やさしい=8:1:1
出てくるキャラたちの日常は本当に、あらゆる意味で底辺な感じでどうしようもなくて、なおかつドラマティック。なのに渦中の彼女たちはいつもあっけらかんとしています。おいおい大丈夫か、と思いながらも、自分に降りかかってくるモロモロをあんなふうにすべて「たいしたことないよ」って感じで受け止め、受け流していけたらな、とも思いました。
ところどころでほろっとして、最後のStory20での「なおこ」と「みっちゃん」のやりとりで号泣。なおこがとても悲しくて、みっちゃんがとてもやさしくて。
西原さんの描く風景は、線も色もシンプルなのにとてもきれいで印象的です。
数年前に読んだときはムスメに読まれると困ると思ったけど、彼女ももう中2で親も知らない耳学問を持ってるかもしれないし、今回は親目線抜きで☆5つ。

以下は何年か前に読んだときに書いた感想。

下ネタ満載の日本版「マグノリアの花たち」(ちょっと違うか)。
辛い状況に立ち向かうというよりは、それを引き受けつつ淡々と生きる女の人たち(これができるのが女の強さだと私は常々思っている)がたくさん出てきます。
読んでいて切なくなるところもありました。
マンガなので、ムスメ(小6)が読みたがって困りました。(理由もないのにダメとも言えず)ちょっと読んでたようだけど、意味が分からなかったみたいで挫折してました^_^;。
困らされたので☆2つ減(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: いろいろ
感想投稿日 : 2014年1月5日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年7月13日

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