家守綺譚 (新潮文庫)

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本棚登録 : 6294
レビュー : 930
著者 :
もとごんさん  未設定  読み終わった 

『金曜日の本屋さん』の作中に出てきた本。
河童についての記述が面白く、読んでみたいと思った。
梨木香歩さんの作品は、ずいぶん前に、『西の魔女…』を読んで以来。

亡くなった親友の実家の管理をすることになった、売れない物書き、征四郎が、四季の自然が美しいその地で、人、動物、植物、この世のものではものたちと触れ合い、交流する話。
時代は明治期あたりの設定か。

サルスベリが主人公に懸想したり、狸や狐が人を化かしたり、飼い犬のゴローが異界と通じ合っていたり、とにかく不思議な話ばかりなのだが、その地に住む人たちはそうしたことをごく自然に受け容れ、淡々としているのが何とも面白い。読み進めているうちに、夢と現、過去と現在、人の世と異界、人と動植物の境目は実は曖昧で、交じり合って共存しているのではないかと思うようになった。

自然の描写も秀逸。続編の『冬虫夏草』も読んでみたい。

レビュー投稿日
2019年10月13日
読了日
2019年9月24日
本棚登録日
2019年9月13日
6
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