流れる星は生きている (偕成社文庫 4008)

著者 :
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感想 : 8
5

読み始めたが最後、連休ということも手伝って一気に読み上げてしまった。
想像を絶する「引き揚げ」の事実。
果たして私がこの母親と同じ立場だったら、
このようにちゃんと子どもを護り、無事に帰国することができただろうか・・。
実際に、命を落としたり、子どもを泣く泣く現地の人に預けたり
やむにやまれぬ選択を強いられながら、苦渋の思いで故郷の地を踏んだりした人ばかりだったろう。
読後、「祖国とは国語」の満州再訪記を拾い読みしたが
帰国後、ていさんは2年ほど寝付いた中、
子どもへの遺言のつもりでこの本を書いたという。
時系列にただ出来事を連ねるだけでなく、ちいさなエピソードやそのときの思いが克明につづられている。
よく、そんな中・・とも思うが、逆に死すら覚悟した上での執筆だから
ここまで詳細に、しかも赤裸々に描くことができたのだろうか?
ただの体験記ではない。壮大なドラマである。
さすが初版から半世紀以上にわたって読み継がれてきているものだけはある。

ホントは大人向けの本を買いたかったが探しきれずに、目に付いた少年少女向きのこの本を買ってしまった。
ひらがなが多くて逆に読みにくいところもあったけど、図や写真がたくさん入れられていたのは良かったかと思う。
ただ、もしかしたら、改めて大人向けの本を購入してしまうかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読んだ本
感想投稿日 : 2008年5月10日
読了日 : -
本棚登録日 : 2008年5月10日

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