下巻では、三人は互いの本心を押し隠したままヴェニスに向かう。美と頽廃の都で、死をみつめざるを得ないミリーと、激しく愛し合いながら、無垢な魂の前に罪の意識をかんじずにはおれなくなる恋人たち。二十世紀初頭のヴェニスは、この壮麗な心理描写の伽藍の舞台にふさわしい。
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カテゴリ:
英米文学
- 感想投稿日 : 2007年1月12日
- 本棚登録日 : 2007年1月12日
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