月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talks Vシリーズ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2003年3月15日発売)
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本棚登録 : 116
感想 : 5

かなり久々に森博嗣作品読了。

文中にあるように私自身今回の密室殺人のミステリに何らかのトリックを見いだし、トリックだと勝手に決めつけ、意志や意図があると考えていた。
ミステリ小説を読んでいるからという勝手な固定観念を持っていた読者の一人だった。

人は意図や意志がない物にはそれらを見いだそうとし、しかしそれらがないものには意図や理由が隠されている場合もある。
解決編で提示されたものの中で、本当は意図があったものはなかったのか。考えれば考えるほど奥が深くなる。また何かを探すためにもう一度読みたくなる。

それが、森博嗣の作品だと改めて感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年4月2日
読了日 : 2014年4月2日
本棚登録日 : 2014年4月2日

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