森茉莉『薔薇くい姫』、忙しく草臥れた時の散歩の途上、新しく出来るばら園で大輪の薔薇5つと咲きかけの桃色の薔薇2つを買った思い出を綴った片山廣子『ばらの花五つ』、男盛りの頃に失明し親戚にお金を無心して相場に手を出す和歌山の父の元で暮らす「私」。父の初恋の相手が訪ねてきて昔父との出来事や送られた歌を語り、そんな父を愛おしく思える様になる城夏子『つらつら椿』の「花」がタイトルについた3編。『薔薇くい姫』は再々読なので詳細は割愛するが、怒れる薔薇くい姫の文章を読むとワタシは本当に森茉莉の文が好きなのだな、と思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年11月14日
- 読了日 : 2011年11月14日
- 本棚登録日 : 2011年8月14日
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