怪奇幻想世界の「ゴシック」とハイテク人工世界の「サイバーパンク」が組み合わさった「テクノゴシック」へ至るまでの背景をイギリス、アメリカ、日本の書物、映画、漫画(は日本だけ)から俯瞰しようとした評論集。漫画は手塚治虫の『安達ヶ原』、萩尾望都の『ポーの一族』、士郎正宗の『攻殻機動隊』の3つしか本文中に出てこないが、フランスのエンキ・ビラル等のバンド・デシネもこのジャンルに含まれると思う。ヨーロッパはイギリスしか取り上げていないから無理もないと言えるが。著者が「マトリックス」大好きなのは良くわかった。
読書状況:読み終わった
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評論
- 感想投稿日 : 2010年8月20日
- 読了日 : 2008年9月15日
- 本棚登録日 : 2008年9月15日
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