雄々しく、カッコいい。
その一言に尽きる。
ヤマザキマリが描く漫画も好きだが、エッセイもかなり面白い。
たまたま開いた女性誌のエッセイで語られる強烈な母・リョウコの話が面白く、たまたま書籍化された本書を手に取った。
若き日のリョウコはとても可憐だ。
この外見とは裏腹に、暴走列車よろしく望みを叶えるために突き進む姿は、清々しいほど雄々しくカッコいい。
子供を子供扱いせず、自分と同等に見ている節もあり、そう言った意味で、進んだ親であり大人なのだと感じるし、他方で、離別した元夫の母親を迎えに行くエピソードを読むと、愛情や情け深い性格も見て取れる。
雄々しく愛情深い破天荒な母・リョウコ。
自分の親だったら嫌かもしれないが、ひとりの人間としては、途方もなく魅力的だ。
ヤマザキマリは、リョウコの若き日の写真によく似ている。
質実剛健な作風なのに、外見は極めて可憐だ。
母娘って似るもんだなあという事と、漫画のリョウコの、ザンバラで目をギラギラさせている鬼ババ風の外見は、行動力に全振りしたイメージだったのかというのが感想。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月5日
- 読了日 : 2020年9月5日
- 本棚登録日 : 2020年7月7日
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