米国出身の囲碁棋士が書かれた本で、内弟子生活の経験を持つ今では希少な人かもしれない。囲碁は詳しくないので具体的に説明できないのだが、直観力やイメージ力に頼る序盤は、理屈を重んじる欧米人には苦手だと考えていた。
著者は日本の「型」の文化と欧米の「理詰め」の文化について触れているが、「型」をしっかり身につけることが上を目指すためには不可欠であり、著者はこれを内弟子生活のなかで身に着けたのだろう。最初から最後まで「理詰め」にするのではなく、ある程度までは有無を言わさず「型」として身につけさせ、そのあとは自分で考えさせる。脱落する人も多いし、乱暴なやり方ではあるが、エリート教育の一つの方法なんでしょうね。
いろいろ考えさせられる一冊でした。
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- 感想投稿日 : 2012年5月27日
- 読了日 : 2012年5月20日
- 本棚登録日 : 2012年5月20日
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