この本は「政治的・軍事的機関構築の歴史的過程と、そういう機関が、国家の究極的破滅への行進に国民を強制参加させるために使った手段を研究した」「それと共に、若者たちが思想ではイデオロギーを否定しているのに、行動では「進んで」それを再生産している、という正に驚くべき現象を理解する」ことをめざしている。
「生」「死」「若者」「再生」「美」など多様な意味を古来から持ち続ける桜の「意味のフィールド」から、いかに国家が「死」の意味を桜に与え、それが古来からの桜の意味解釈であるかのように工作してきたか、ということを明らかにしようとしていて、非常に興味深かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
人文科学
- 感想投稿日 : 2008年4月27日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2008年4月27日
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