発達の気がかりな子どもの上手なほめ方しかり方 応用行動分析学で学ぶ子育てのコツ (学研のヒューマンケアブックス)

  • 学研教育出版 (2010年1月19日発売)
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感想 : 9
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 この本をしっかり読んでもらえると,学校や家庭での子どもへの叱責や暴言が減るだろうな。そして学校(家庭)も,もっと柔らかな雰囲気になりそうだ。令和になった学校現場でも,とくに古い人たちは,子どもを怒ればいいと思っている人がまだまだいるからなあ。化石だわ。なんでも子どものせいにする。「あんたそれでも教育者か!」と言いたくなる。
 子どもたちが「やってはいけない行為」をやってしまったとき,あるいは「やって欲しい行為」をしてくれないときに,どのように躾けていくのか。
 「行動分析学」という,科学的な立場に立って書かれている本書は,たんなる家庭教育How to本などではない。本書のタイトルには「発達の気がかりな子どもの…」と書かれているけれども,決してそういうタイプの子どもたちだけではなく,一般の子どもたちにも通用する内容だ。
 最後の第6章には,「応用行動分析学の諸原理」として,本書前半で取り上げた「褒め方叱り方」についての学問的基礎について書かれている。こっちを先に読んでから,前半のQ&Aを読んでみてもいいかもしれない。
 もう一度いいますね。Q&Aでとても読みやすくて,明日からでも使える本です。ただ,その対応の仕方に対する学問的基礎が書かれているので,それこそ,応用が利くと思います。お薦めだよ~。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育一般
感想投稿日 : 2021年1月7日
読了日 : 2021年1月7日
本棚登録日 : 2021年1月7日

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