人間、この非人間的なもの (ちくま文庫 な 2-1)

  • 筑摩書房 (1985年12月1日発売)
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本棚登録 : 113
感想 : 10
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 私が読んだのは,この文庫本ではなく,1972年発行の単行本の方です。
 なだいなださんは,とてもユニークです。精神科医でありながら,こんな風なエッセイを書いています。それが例えば教育で忘れ去られている原点の話だったり,人生観を揺さぶられる話だったりするのです。
『人間 この非人間的なもの』というタイトルそのものからして,「なんのこっちゃ」と思われると思います。
 でも,少し読み進めればそれがよく分かります。
 私たちは,理想の姿を勝手に決めて,それからどれくらいずれているかで判断したりしますが,本来なら,勝手に掲げた理想の姿からずれていることそのものも含めて,その「もの」が持っている個性であることに気付きべきなのではないでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育一般
感想投稿日 : 2011年7月13日
読了日 : 2011年7月13日
本棚登録日 : 2011年7月13日

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