種まく子供たち: 小児ガンを体験した七人の物語

制作 : 佐藤律子 
  • ポプラ社 (2001年4月1日発売)
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本棚登録 : 314
感想 : 49
5

 すでにたくさんの方がレビューを書いているので,今さら本の内容について,わたしのいうことはあまりない。
 本書は,小児がんを体験した7名の子どもたちと親たちの物語である。すでになくなった人もいるし,現在,生きている人もいる。
 編者である佐藤さんは,そんな子どもたちは,この人間社会に「大切な種」をまいているのだ…と言いたいのだろう。小児がんという試練は,その種から出た芽を大きく成長させ,子どもたちの周りにいる大人たちの社会に大きな影響を与えずにはいない。
 しかし…と,思う。小児がんにかかっているいないにかかわらず,たぶん,わたしたちの周りの子どもたちも,やっぱり「大切な種」をまいているのではないだろうか。わたしは,それに気づける大人になりたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育一般
感想投稿日 : 2012年7月8日
読了日 : 2012年7月8日
本棚登録日 : 2012年7月8日

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