すでにたくさんの方がレビューを書いているので,今さら本の内容について,わたしのいうことはあまりない。
本書は,小児がんを体験した7名の子どもたちと親たちの物語である。すでになくなった人もいるし,現在,生きている人もいる。
編者である佐藤さんは,そんな子どもたちは,この人間社会に「大切な種」をまいているのだ…と言いたいのだろう。小児がんという試練は,その種から出た芽を大きく成長させ,子どもたちの周りにいる大人たちの社会に大きな影響を与えずにはいない。
しかし…と,思う。小児がんにかかっているいないにかかわらず,たぶん,わたしたちの周りの子どもたちも,やっぱり「大切な種」をまいているのではないだろうか。わたしは,それに気づける大人になりたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
教育一般
- 感想投稿日 : 2012年7月8日
- 読了日 : 2012年7月8日
- 本棚登録日 : 2012年7月8日
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