「原子炉の蟹」再読。
初読時は原子炉内部の諸事情の暴露に目を奪われ、気にならなかった本来のミステリ部分が、再読で気になってしまった。余りに甘い。
ミステリとして読むには辛いが、その枠を取り払ってただエンタテイメントとして見ると、面白く読める。原子炉という一種独特な閉塞感が本作全体を覆い、エンディングの悲劇と共に読後何か残るものがある。
「写楽殺人事件」
愚かな事に総門谷読者でありながら、著者が江戸川乱歩賞の受賞者だと知らなかった(恥)。
本作もミステリとしては今ひとつ面白味に欠ける。しかし、写楽の正体、という美術界の謎解き、として見れば面白い!
この後の浮世絵三部作も読むつもりだ。
総門谷は止まってしまったが、過去作で楽しもう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ小説
- 感想投稿日 : 2011年5月6日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年3月31日
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