ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 6 (ヤングアニマルコミックス)

  • 白泉社 (2019年1月29日発売)
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感想 : 14

冒頭、田丸一等兵の故郷である水戸に黒い煤が降る。昭和20年3月10日、東京大空襲の翌日のことであった。その頃、遠くペリリュー島では、田丸たちが持久作戦のため分散して各壕に潜んでいた。しかし、物資調達部隊が待ち伏せに遭って竹野内中尉が捕虜となり、各壕の配置を知った米軍が一斉に掃討作戦を開始する。長い一日の始まりだった。なお、本書に描かれたような米兵による日本兵の遺体(または重傷者)損壊行為はこの頃には常態化していた。リンドバーク曰く、「金歯を求めて日本兵の遺体の口をこじ開けたアメリカ兵の話(『そいつは歩兵お得意の内職でね』)。…この戦争はドイツ人や日本人ばかりではない、あらゆる諸国民に恥辱と荒廃をもたらしたのだ」。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2019年2月2日
読了日 : 2019年1月31日
本棚登録日 : 2019年2月2日

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